ユグドラシル聖戦記外伝

シオン達とリデア軍の闘いから数日後・・・

コウヘイは妻であるユーリに逢うため、ナディアに帰ってきていた。




「たしか、俺の記憶が正しければ、そろそろ出産予定日だったな・・・・」

と、思いながらナディア城に入るコウヘイ。

「あ!コウヘイ様!!ちょうど良いところへ!!」

いかにも慌ててるといった感じでメイドがコウヘイに話しかけてくる。

「なにかあったのか?」

「ユーリ様が・・・」

「ユーリが?」

「産気づきました」


・・・・・・・・

「はいぃ!?」




この数時間後、グランビア中にユーリがダインの聖印を持った男の子を出産したという知らせが飛び交うことになる。




士官学校編第1章「AN ENTRANCE CEREMONY」




ナディアの城下町ではほとんど祭りのような騒ぎになっていた。

「・・・なんだか凄い騒ぎだな・・・」

部屋の窓から外を見ているコウヘイが呟く。

「でも・・・みんな喜んでくれてるみたい・・・」

出産を終え、ベッドで横になってるユーリが言う。

「ああ・・・・俺が一番嬉しいよ・・・ユーリ・・・」

「コウヘイ・・・」

お~い?

「なんだ?作者?」

いちゃつくのは構わないがはやく話を進めてくれないか?

「・・・・唐突に話を進めているくせに・・・俺が待っている間何してるか全く書いてないだろう」

え~と・・・ユーリが赤ちゃんを産んでいたとき、コウヘイはずっと部屋の前でウロウロウロウロしてました。はい。

「・・・・・つまり、それを書くのが面倒だから飛ばしたのか?」

コウヘイ・・・・世の中には言わなくてもいいことがあるんだぞ・・・・?

「書いてるのはお前だろうが・・・」

「コウヘイも作者も・・・・このままじゃいつまでたっても進まないわよ?」

う・・・・ユーリ・・・鋭いツッコミ・・・

「じゃあ話を元に戻そう」

「そうね・・・・コウヘイ・・・赤ちゃんの名前は決めたの?」

「・・・・・・そうだな・・・・ユウキっていうのはどうだ?」

その名前を聞いてユーリはハッとなる。

「ユウキ・・・・士官学校で貴方と同じ部屋だった・・・?」

「ああ・・・お前と婚約したのもその頃だったな・・・」

「そうね・・・・懐かしいわ」




約8年前・・・・

10歳のコウヘイはこの日、士官学校に入学する為にトラキアから愛竜マグアナックに乗ってグランビアに来ていた。

「あ~・・・なんか面倒だな・・・」

などと呟きながら士官学校に入るコウヘイ。

「え~と・・・会場の受付は・・・・あそこか・・・」

受付の前まで行くコウヘイ。

「はい、名前は?」

「コウヘイ・・・です」

「・・・・・君は・・・1年2組です。席は・・・あそこ辺りですね」

と、後ろの方の列を指される。

「わかりました・・・」

「あ、これを読んでおいて下さい」

と、受付嬢に書類を渡され、コウヘイは1年2組の列へ行く。

「・・・・さてと、どこに座るかな・・・」

と、適当に席に座る。

「・・・まだ入学式が始まるまでまだ少しあるな・・・」

と、思いながらぼ~っとしてるコウヘイ。

そこへ・・・

「ねぇ・・・もしかして、コウヘイ様?」

「ん?」

コウヘイは後ろの席に座っていた少女から話しかけられる。

「・・・・もしかして、ユーリか?」

「ええ、お久しぶりです」

コウヘイとユーリは父親同士が士官学校時代からの友人だったため、幼い頃からよく会っており顔見知りだった。

「ふ~ん・・・お前もここ受けてたとは・・・ということは同じクラスか?」

「ええ」

とか話しているうちに入学式が始まった。




約2時間後・・・

「やっと終ったか・・・結構長かったな・・・」

「担任の先生はあの人のようね」

とユーリが担任と思われる人を指す。

「・・・・顔覚えなきゃヤバイだろうな・・・」

「・・・・・相変わらず記憶力は悪いのね・・・・」

「・・・・悪かったな」




1年2組の教室・・・

ここで寮部屋の発表がある。

「男子寮は・・・121号室・・・(以下中略)・・・・125号室はコウヘイ君とユウキ君です。・・・126号室は(以下略)」

「125号室か・・・・覚えておかないと」

「女子寮は・・・・(以下中略)・・・123号室はユーリさんと○×△□さんです。・・・(以下略)」

(ユーリは女子寮の123号室か・・・)

「・・・では解散してください」

担任のその一言で生徒たちは皆それぞれの寮部屋に向かい始めた。




「ここが俺の部屋か・・・」

男子寮の125号室に入ったコウヘイは荷物を整理し始める。

そこへ・・・

ガチャ

「お前が俺と同じ部屋のコウヘイ?」

と、一人の少年が部屋に入ってくる。

「ああ・・・あんたは・・・・コウキだっけ?」

「・・・・・ユウキなんだけど・・・」

「あ、悪い悪い・・・え~と、これから4年間よろしく」

「ああ・・こちらこそ」

と、さらにそこへ・・・

ガチャ

「失礼」

と上級生と思われる男子生徒が数人部屋に入って来る。

「・・・・・・何か用ですか?」

とユウキが彼らに尋ねる。

「新入生!シオン様ファンクラブに入らないか!?」

「はぁ?」

「一緒にシオン様を(以下中略)していかないか!?」

と、とにかく熱くシオンについて語る上級生達・・・しかし・・

「・・・・ところで・・・シオンって誰?」

グサッ!

コウヘイのその一言に上級生達はショックを受ける。

「な・・・・シオン様を知らないだと・・・・・?」

「まさか・・・・そんな人間がそんざいするなんて・・・・」

「な、ならば、今からでも遅くないから一緒にシオン様を―」

「・・・・そんな事、興味ないな」

グサッ!

「ば、馬鹿な・・・」

コウヘイはさらに追い討ちをかける。

「どっちにしろ、ファンクラブなんて・・・くだらんな」

グサァァァァァッ!!

「わかったら、はやく出ていってくれよ」

と、コウヘイが言っても上級生達はすでに自身喪失しちゃってたので無理矢理部屋の外へ出す事になるのであった。




上級生達を無理矢理部屋の外へ出したあと、ユウキはコウヘイに真顔で

「なぁ・・・本当にシオン様を知らないのか?」

と聞いてきた。

「・・・・・名前は聞いたことがあるような気がしないでもないが・・・」

「シオン様と言ったら、グランビア王女で皆の憧れの的で大陸一の巫女だぜ?」

「・・・・あ~、そういえば、城でそんなことを聞いたような気が」

「多分それだと思う・・・って城?」

「ああ・・・・俺、トラキアの王子だから」

「何ィ!?そうなのか!?」

「ああ・・・一応」

「・・・・・やっぱり、敬語にしないといけないよなぁ・・・」

「いや・・・別に敬語にしなくて良いって・・・堅苦しいのは嫌いなんだ」

「ふ~ん・・・・って明日は早いからそろそろ寝ないか?」

「それもそうだな・・・6時起きらしいし」

こうしてコウヘイの学校生活が始まるのであった。




後書き(座談会とも言う(爆))

作者:ふ~、完成するまで長かったなぁ・・・

コウヘイ:本編の作者に許可貰うまでネタばかり考えていたからな・・・

ユーリ:書き始めても時間かけてるわね・・・・

作者:・・・マジで今回はツッコミが上手だな・・・・ユーリ・・・

テンルウ(特別出演):シオン様ファンクラブ・・・そういえばそんなものもあったっけ・・・

コウヘイ:うわっ!なぜお前がここに!?

テンルウ:やっぱり、会員は片っ端から排除しないと・・・

コウヘイ:おいおいおいおい(汗)

テンルウ:っていうか、コウヘイ・・・・お前、シオンのことを何も知らなかっただと・・・?

コウヘイ:・・・・・・(汗)

ユーリ:コウヘイ・・・・シオン様を忘れてるですって・・・?

コウヘイ:・・・・・・(滝汗)

作者:何も知らないという事は時として罪となることもある

コウヘイ:ほっとけ・・・・ところでお前のところにも勧誘に来たんじゃないのか?

テンルウ:・・・・・そう言えば、入学式の後になんか上級生が来たな・・・不法侵入者だと思って流星剣叩き込んだが

コウヘイ:・・・・・お前ってヤツは・・・・・(呆)

テンルウ:ところで・・・ユーリがコウヘイのことを様付けしてるのは違和感があるな・・・

作者:書いてて俺も違和感感じたからね(爆)

テンルウ:どうにかならないのか?

作者:大丈夫。次回のラストまでには婚約するから(爆)

テンルウ:早!!

コウヘイ:・・・・・お前にだけは言われたくないぞ、テンルウ

テンルウ:え?