ユグドラシル聖戦記外伝

最初に・・・・

今回の話は短い話ばかりを集めたものになっています。シリアスなのはほとんどないのでそこら辺はよろしくお願いします(爆)。




第1話「グングニル投げに関する論議―あるいはシステムに関する疑問―」



今日も今日とて今のところ平和なナディア・・・・

「う~ん・・・・・」

「どうしたんだ、シオン?」

何やら考えているシオンに話し掛けるテンルウ。

「いえ・・・・コウヘイ様のグングニルについて考えてたんですけど・・・」

「あの脳味噌醗酵ヨーグルトのグングニルがどうかしたか?」

「確か・・・・グングニルって射程1でしたよね?」

「・・・・・・・・・・・・・そうだったはず」

「でも・・・・コウヘイ様ってそれを無視してよく投げてるような・・・・・」

「・・・・・・・」

確かに、コウヘイはよくグングニルを敵に向けてブン投げる。どうでもいいが、シオンはそれで命を救われてたりする(爆)。

「どう思います?テンルウ様」

「う~ん・・・・・・・」

「何悩んでるんだお前等?」

と、都合良く(爆)、話題になってたグングニルの現在の継承者でトラキアの馬鹿王子・・・失敗、トラキアの勘当王子・・・・もとい、トラキアの放浪王子・・・・やりなおし、トラキアの王子、コウヘイが傭兵の仕事を終えて帰ってきた。

「お、コウヘイ、丁度いいところに帰ってきたな。お前に聞きたいことがあるんだが・・・」

「・・・・・・・なんか珍しいな・・・・・明日は雪か・・・」

「何言ってるんだよ!!で、思ったんだが、お前、グングニルをガンガン投げてるが、グングニルって射程1じゃなかったっけ?」

「・・・・システムの話するとマズイ気もするが・・・・・・・アレ、スキルだぞ?」

「え?」

「俺は『必殺』のスキル持ってるからな・・・発動したときは投げるんだよ」

「なるほど・・・・そういうことでしたの・・・」

と、シオンが納得したように呟くが・・・

「その割には本当にそれこそ2回に1回以上の割合で投げてる気が・・・・」

と、新たな疑問に考え始める。

「そう言えばそうだ・・・・どういう事だよ!コウヘイ」

「・・・・・・・・ああ、そうか。お前等まだそこまで行ってないか・・・」

「何言ってるんだよ、コウヘイ・・・・」

「俺のグングニル、☆100だから」

「「!!」」

ちなみに、バルムンク ☆40
     ナーガ   ☆1 (爆)

解説:FE聖戦の系譜では必殺(クリティカルヒット)は「必殺」のスキルを持っているキャラと、必殺が付加されている武器、そして☆の数(その武器で敵を倒した数)が50を越えた武器のみ発動します。ちなみに、一番最後のものの場合は(☆の数-50)%で発動します。

(負けた・・・・・悔しいが実戦経験ではコイツに負けた・・・・・!!)

(なんだか・・・・・理不尽な気分ですわ・・・・・)

「・・・・・・おい、お前等・・・・今にも倒れそうだぞ?(汗)」

こうして今日もナディアは一応、時が来るまで平和なのでした(爆)。



第1話完







第2話「無知は罪―あるいは知らぬが仏―」





その日、『紅蓮の竜騎士』とユグドラシル帝国にとってはこの時点では最も強敵として恐れられているトラキアの方向音痴王子・・・・失敗、トラキアの王子、ユウキはウイングロードのイナルナ達の隠れ家に遊びに来ていた。

「ユウキお兄様、聞きたい事があるんですが・・・・」

「なんだ、ハトホル?」

と、従妹のハトホルに話し掛けられるユウキ。

「あの・・・・私の母さんってどんな人だったんでしょう?」

「・・・!!ゲホッゲホッ・・・」

ハトホルのその一言に、丁度パンをかじってたユウキは喉を詰まらせてしまう(爆)

「だ、大丈夫ですか・・・・?」

「あ、ああ・・・・ハトホルは叔母上の事を覚えていないのか?」

「はい・・・・ショウ様もルカも父さんの事は教えてくれるけど、母さんのことはほとんど教えてくれません」

(そりゃあ、そうだろうな・・・・)と、ユウキは心の中で呟いた。ユウキがまだ赤ん坊の頃に死に別れた父コウヘイのことで思い出せるのが、叔母であるミホとの兄妹喧嘩である。しかも、その頃は赤ん坊だからほとんど覚えていないが、確か、喧嘩の理由もくだらないはずだ。それ以外にも子供の頃に何度か会ったから叔母に関して覚えていることは覚えているが、性格はかなり我侭だった気がする。まぁ、だからと言ってハトホルに冷たく接していたわけじゃあないが。

「あの・・・・・ユウキお兄様?」

「あ?ああ・・・で、叔母上の事について知りたいんだっけ?」

「はい」

「え~と・・・・」

そう言いながらユウキは悩んだ。ユウキが聞いただけでも、士官学校の頃に彼の幼馴染でもあるアミナルとカーディフの父親である今は亡き獅子王カンピナスを当時、すでに恋人手前な関係になっていた後の妻でアミナル達の母親であるモニカの前でいきなり告白して、その後振られてすぐに違う男に告白したとか、父コウヘイがトラキアを出奔した間接的な原因は彼女にあったとか、コウヘイがユーリに誕生日プレゼントに送るはずだったクマのぬいぐるみを欲しがったりしたとか、イナルナ達の両親であるシオンとテンルウの仲を引き裂いてみたとか、とてもハトホルに言えるような事ではない。

「・・・・・・・・」

「・・・・・ユウキお兄様?」

「・・・・・・・・・ハトホル」

「は、はい・・・・」

「叔母上がどんな人だろうとお前はお前だ。忘れるな」

「はぁ・・・・・・・」





「ユウキ、大丈夫?疲れてるみたいだけど」

イナルナが心配そうにユウキに言う。

「・・・・疲れたくもなるよ・・・・叔母上の話題だぜ?真実を言ったら人生を悲観して自殺するかもしれないぞ?」

「それはないと思うけど・・・・ヘタするとヒネくれるかも・・・」

「ハトホルが叔母上に全く似なくて良かったな・・・・・」

「それはちょっと同感・・・・・」

そう言って二人は溜息をついたのであった・・・・



第2話完







第3話「大晦日~元旦―あるいは単なるドンチャン騒ぎ―」





12月31日・・・平和かどうかは別として、世間は大晦日で次の年への期待しながら・・・子供はお年玉に期待しながら・・・今年最後の日を堪能していた。それは当然、ウイングロードのイナルナ達も例外ではない・・・・っていうか、例年よりも盛り上がっていた。何故なら・・・

「たまにはこっちで大晦日を過ごすのも悪くないな・・・・」

と、今年は鬼も避けて通る(大袈裟過ぎ)と評判なトラキアの御一行(ユウキ・クスハ・ファング・アリシア)が遊びに来てた・・・2話でも遊びに来てたじゃないかっていうのは禁句(爆)・・・からである。

「ユウキ・・・・今日という今日は決着つけてやる・・・・!!」

「オグマか・・・・ま、暇潰しにはなるだろ・・・」

と、唐突だが表で決闘を始める宿命のライバル、オグマとユウキ。

「ちょっと待て、俺はこんな方向音痴を宿命のライバルなんて認めた覚えはないぞ!?」

「俺もこんな物事に全然関心を示さないヤツをライバルと認めた覚えはない」

・・・・え~と、それじゃあ、表で決闘を始める赤ん坊の頃からの腐れ縁、オグマとユウキ。

「それもなんか納得いかないが・・・・まぁいいか・・・それじゃ、行くぜユウキ!!」

「何処からでもかかって来い・・・・オグマ!!」

と、銀の大剣を手にユウキに飛びかかるオグマ。そして、それを鋼の槍・・・さすがにバルムンクのないオグマにグングニルで戦う気は毛頭ないらしい・・・で抑えるユウキ。

「さすがにやるな・・・・それでこそ、俺が唯一認めた男だ」

「そういうのを宿命のライバルっていうんじゃないか・・・?と、それはどうでもいいとして・・・手強いっ・・・」

と、つば競り合いを続けるオグマとユウキ。





数時間後・・・・

「いい加減・・・・悪あがきはよせ、ユウキ!」

「お前こそ・・・いい加減剣を引け!」

オグマとユウキはまだつば競り合いを続けていた(爆)。

「ちょっと、二人ともまた決闘なんてやってるの!?」

と、イナルナが止めに来る。

「イナルナ、止めるな!」

「今日こそ決着をつけてやらないといけないからな・・・」

と、イナルナに言う二人。

が、イナルナは二人が意地を張り合ってつば競り合いを続けてるのを見て、

「・・・・・・そんな延々何時間も無益な力比べなんかしないで、二人同時に左右に分かれて仕切り直せばカッコいいのに・・・」

と、ボソッと呟いた。(何故イナルナが二人が何時間もつば競り合いをしているのを知っているかは秘密 (爆))

「「・・・・・・・」」

イナルナのその呟きに完全に黙り込んでしまうオグマとユウキ。

「それより、そろそろ夕飯だから決闘なんか止めて帰ってきてよ」

「ちっ・・・・」

「了解・・・・」

と、いうわけで今回の決闘はつば競り合いだけで終わってしまうのであった(爆)。





で、夕食を始めたウイングロードの皆さんとトラキアの御一行。

「ユウキ、お酒飲まないの?」

と、ユウキに訊ねるイナルナ。

「いや・・・・俺は―」

と、その時

「ユウキぃ、てめぇ、俺の酒が飲めねぇってのかぁ?」

と、どっから持ってきたか知らないが、シャレードを飲んで既に酔っ払ってるオグマに無理矢理、酒を飲まされるユウキ。

「やめっ・・・・」



バタッ



「きゃあ!?ゆ、ユウキ!?」

酒を無理矢理飲まされてぶっ倒れてしまったユウキを見て悲鳴を上げるイナルナ。

「・・・・もしかして、お兄様にお酒を飲ませませんでした?」

と、ユウキが倒れたのを見てクスハがイナルナに訊ねる。

「今、オグマが無理矢理・・・・」

「お兄様・・・・・下戸なのに・・・・」

「・・・・・・・・ユウキ・・・・・・」

「とりあえず、寝室まで運びますね・・・ギリアム、手伝ってくれ」

「はい、ショウ様」

と、ショウとギリアムに運ばれるユウキ。

こうして彼の大晦日は終わった・・・・

が、この後、彼はイナルナに付きっきりで看病してもらえたのでそういう意味では幸せな正月を迎えれたのかもしれない(爆)。





一方、こちらは久々の再会を喜び合って酒を交わすグレイスとファング。

「こうしてお前と酒を飲み交わすのは久しぶりだな・・・・」

「そうだな・・・・」

と、妙に年寄り臭く言い合う二人。

そこへ・・・

「ファング~」

と、アリシアがファングの方にやってくる。

「アリシア?どうかしたか?」

と、アリシアに訊ねるファング。ちなみにこの人はすでにぶっ倒れちゃった主君に比べるとずっと酒に強い(爆)。

「いや、特に用はないれふけど~」

「・・・・お前、もしかして酔っ払ってないか?ろれつが回ってないぞ?」

「そんなことないないれふよ~」

「・・・・・っていうか、「~」を付けてること自体変なんだが・・・」

と、冷静に判断するファング。

「・・・・・・・ファング、さては私を子供だと思って―」

「いないぞ」

と、アリシアが全部言う前に言ってしまうファング。

「・・・・・・・う~・・・・1番アリシア!脱ぎます!!」

「な、何故に!?」

唐突な展開に焦りまくるファング。

「あ、アリシアさん、落ち着いてっ!そんなことしなくても充分大人だから!ね?アールマティ?」

「う、うん!そうだから落ち着いてください!」

と、必死に止めるハトホルとアールマティ。が、世の中にはそれを喜ぶヤツもいるもので・・・

「ひゅーひゅー、アリシアちゃん、やれやれー」

と、歓声を上げるロベルト。

「ロベルト・・・・・・・・・・死にたいようだな?」

「・・・・・!!!!」

と、ファングの強烈な殺気に一気に酔いが覚めるロベルト。

「ロベルト・・・・表へ出ろ!!」

「うっ・・・・(汗)」

と、表に出されるロベルト

「ううう・・・・大晦日までファングに刺されなきゃいけないのか・・・・」

と、呟くロベルト。

が、



バタンッ!



と、ファングは出てこず、玄関の扉が閉められてしまう。

「・・・・・お、おい!!まさか俺をこんな寒い中一人で寂しく過ごせっていうのか!?」

「そのまさかだ」

と、扉の向こうからファングが言う。ちなみに当然鍵はかけられている。

「じょ、冗談じゃねぇ!そんな事したら凍死してしまうぜ!?頼む!入れてくれ!グレイス!ギリアム!ショウ様!助けてぇ!!」

が、グレイスもギリアムもショウもそれを無視して宴会を続けていた(爆)。

「そんなに寒いのなら自慢の弓で何とかすればいいだろう・・・・まぁ、今持ってるはずないだろうが」

「あ、当たり前だ!お願いだから入れて!へるぷみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

と、泣きながら言うロベルトだが、その願いは当然聞き届けられることはないのであった(爆)。





こうして、彼等の宴会は朝方まで続いた。当然元旦は二日酔いで寝込んでしまったものが多く、その日は宴会は行われなかった。なお、ロベルトは昼になってようやく中に入れてもらえた(爆)。





その頃のグランビア城・・・・

「酒~!もっと酒持ってこ~い!!」

「だ、誰かマイラ様を止めろ・・・・」

「でも、誰が・・・・・?ヘタするとロプトウスの餌食に・・・・」

と、こっちはこっちで微妙に平和なのであった(爆)。



第3話完







第4話「Pretty Ladies?~after story~―あるいは人の噂も75日―」





「全く・・・・・コウヘイの野郎・・・・・」

と、呟くテンルウ。

コウヘイにとっては忌わしい思い出になったであろうあの事件から数週間が経とうとしていた。

今、テンルウが悩んでいるのはその事件に深く関係している。

「しかし・・・・悪ふざけしすぎたか・・・・?」

と、あの事件を回想するテンルウ。

あの事件の直後、ナディア城ではテンルウに女装癖があるという噂がコウヘイによって広められていた。

が、何故かそれがグランビア中に広まっていた・・・・

お陰でテンルウの立場はかなりヤバイものとなっており、ユグドラシルの国王でシオンの祖父でもあるヴィッツはシオンとテンルウを離婚させようとしているという噂まで流れている・・・・っていうか、実際、彼らの所にそういう手紙が今日着た(爆)。

と、いうわけでテンルウは今、コウヘイの帰りを待ってるわけである。





数十分後・・・

「今回の仕事は金にならなかったな・・・・まぁ、簡単な仕事だったから仕方ないが・・・・」

と、これから起こりゆく自らの運命も知らず、仕事から帰ってくるコウヘイ。

「コウヘイ・・・・・」

「ん?テンルウじゃないか?どうかしたか?」



「流星剣!!」



「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」







数分後、コウヘイとユーリの部屋・・・

コウヘイはユーリによって回復させられていた。

「・・・・・・と、いうわけだ・・・・責任取れよ、お前・・・・」

「な・・・なんで俺が・・・・」

「お前以外に噂を広げるヤツがいるか!!どうせ傭兵家業してる時に酒場で広めたりしたんだろう!?」

「そーいえば、そんなこともやったよーな気がしないでもないが、やってないような気もするぞ・・・?」

「はぁ・・・・・・本当に馬鹿なんだから・・・・・」

と、夫に対して溜息を付くユーリ。

「ゆ、ユーリ・・・・(汗)」

「で、コウヘイ・・・・・グランビアまで一緒に来てもらうぞ・・・・?」

「な、何故に・・・・」

「シオンの爺さんに会ってこの噂が根も葉もないことだって証明しないとシオンと離婚しなきゃいけなくなるだろうが!!」

「・・・・・・王女よりもいい女は沢山いると思うけどなぁ・・・・それに、根も葉もないってわけじゃ・・・・」

「なんか言ったか、てめぇ!?」

「い、いや・・・何も・・・・(汗)」

「っていうか、コウヘイ・・・・・・・・・もしこれでテンルウ様とシオン様が離婚するようなことになったら・・・・」

「なったら・・・・・?(汗)」

「私達も離婚しますからね!!」

「は、はい・・・・・・・・?(滝汗)」

ユーリのその言葉に絶句するコウヘイ。

「シオン様の幸せを踏み躙るような人は私の夫なんかじゃありません!!」

「・・・・・・・・・」

ユーリの言葉に魂が抜けかかってるコウヘイ(爆)。

「・・・・・・おい、大丈夫か?コウヘイ?」

と、テンルウは魂が抜けかかって真っ白になってるコウヘイをちょっと心配になって訊ねてみた。

「・・・・・・・・・時が見える・・・・」

「・・・・・は・・・・?」

わけの分からないことを呟いてるコウヘイに少し引くテンルウ(爆)。

「・・・・・百億の鏡の欠片・・・小さな灯火・・・とらわれた天使の歌声・・・ゼ」

「それ以上言うなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「ぐはぁ!!」

間違いなくヤバイ台詞を言ってるコウヘイにテンルウのツッコミ(流星剣とも言う)が炸裂!!

「つーか、ユーリ!お前があんな事言ったせいでこんな事になったんだからコイツを何とかしろぉ!!」

「え?・・・・え~と・・・・(汗)」

と、テンルウに言われて思いっきり焦るユーリ。どうやら彼女もまさかコウヘイが違う世界に行ってしまうとは思わなかったらしい(爆)。

「ふふ・・・あはははは・・・」

「・・・・・・・・(汗)」

結局コウヘイが正気を取り戻すのには1時間かかってしまった。ちなみに後にテンルウはこの出来事を「・・・・狂ってた・・・あの時のコウヘイは間違いなく狂ってた・・・・!!」と回想したと言う(爆)。





グランビアに向かうテンルウとコウヘイ。

「ところで、この事、王女は知ってるのか?」

と、正気に返ったコウヘイがテンルウに聞く。

「いや・・・・最近なんか、悪い夢でも見てるのか、なんか疲れてるみたいだから言ってない・・・っていうか、今のお前の方が凄く顔色悪いけどな・・・・今にも倒れそうだし」

「そりゃあね・・・・「私達も離婚しますからね!!」なんて言われたらな・・・・」

「・・・・・まぁ、前言撤回されたからいいじゃん・・・・」

「・・・・これで失敗したらどうなることやら・・・ユーリは時々想像もつかない行動を取る事があるからなぁ・・・・」

「お前・・・・やっぱり苦労してるんだな・・・・」

「・・・・・ナディアじゃあ食べさせて貰ってる身だから肩身狭いし・・・」

「・・・・なんか哀れ過ぎてもうお前怒る気力もなくなってきた・・・」

と言ってる二人の前に・・・

「待っていたぞ、テンルウ王子とコウヘイ王子!!」

と、どっかで見たような・・・なんとなく、オタクっぽい・・・男達が現れる。

「・・・・テンルウ、お前の知り合いか?」

「馬鹿言うな、俺の知り合いにこんな変な連中いるわけねぇだろ」

と、言い合うコウヘイとテンルウ。

「コウヘイ王子!お前が士官学校に入学した日にシオン様ファンクラブの勧誘に来た我々に「シオンって誰?」とか「そんな事、興味ないな」とか「くだらんな」とか言いまくった事、忘れたとは言わせんぞ!!」

「忘れた」

コウヘイのその台詞に思いっきりずっこける男達。

「つーか、コウヘイじゃなくても、忘れると思うぞ、それは。・・・・・っていうか、コウヘイ・・・お前、そんな事言いやがったのか・・・・?」

「らしいな(爆)・・・・でも、同じ立場だったらお前どうする?」

「もちろん入って会長まで成り上がる!!」

「・・・・いや、そんな力説しなくても・・・(汗)」

と言うテンルウとコウヘイの会話を聞いていた男達の一人が、

「・・・・テンルウ王子を勧誘した時は不法侵入者として流星剣喰らわされたぞ」

と、呟く。

「そーいや、その頃はシオンの顔も知らなかったからなぁ・・・・」

「・・・・・・・まぁ、テンルウらしいと言えばテンルウらしいが・・・・っていうか、そんな事言うって事は、お前等そのファンクラブの連中か?」

「その通りだ!!」

「・・・・・で、そのファンクラブの連中が何の用なんだよ・・・・」

と、やる気無さそうに呟くテンルウ。

「フッフッフ・・・・シオン様を変態という噂のあるヤツといつまでも結婚生活を送らせないようにする計画の最終段階だ・・・そのために、そこのコウヘイ王子が言いふらした噂をグランビア中に広めたり・・・」

「てめぇ等があの噂を広めまくったのか!!」

「・・・・通りでやったような気がしないのに無茶苦茶広まってるわけだ・・・・」

「これも変態と言う噂のあるヤツと別れさせるため・・・」

「俺の何処が変態なんだよ!!コウヘイ、お前もなんか言え!!」

テンルウのその台詞にコウヘイは、

「そうだぞ!!噂じゃなくて実際にコイツは変態だ!!(核爆)」

と、言う。当然、思いっきりずっこけるテンルウ。

「コウヘイぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」

「・・・・あ、悪い。つい本音が(爆)」

「・・・・お前に言われるとなんか虚しい・・・・」

「・・・・内輪もめしないでこっちの話聞いてくれないか?」

と、すっかり二人に忘れ去られてるファンクラブの皆さん。

「で、外に出てきた所を暗殺する!というのが、今回の計画なのだ!!」

「・・・・・その計画なら、別に暗殺しなくても黙って離婚するまで待てばいいんじゃないか?そんな本末転倒な・・・」

「・・・・・同感・・・・コイツ等ってコウヘイ以上の馬鹿だな・・・」

と、ツッコミを入れるコウヘイとテンルウ。

「愚問を!!シオン様に手を出すヤツは皆我々に倒されなければならないのだ!!」

「・・・・それって結局、変態じゃなくても倒すってことじゃん・・・・」

「大体、その「シオンに手を出す(以下略)」って台詞は俺の台詞だぞ・・・・(爆)」

「黙れ!例えLV1でも正義が我々にある限り負けはない!!」

という、ファンクラブの1人の言葉に、

「ちょっと待て・・・・お前等、LV1なのか・・・・?」

と、言うテンルウ。

ちなみに参考までに テンルウ:LV20 ソードマスター バルムンク持ち
          コウヘイ:LV20 ドラゴンマスター グングニル持ち

「・・・・・俺たちって思いっきりナメられてないか・・・・?」

「・・・・・なんかやる気無くすよなー・・・・」

と、溜息を付きながら言うテンルウとコウヘイ。

「と、いうわけで覚悟!!」

と、二人に襲い掛かるファンクラブの皆さん。

「流星剣ー」

「グングニル投げー」



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

と、二人の全くやる気の見られない攻撃にあっさりやられるファンクラブの皆さん。まぁ、LV20とLV1では当然といえば当然だが。

「・・・無駄に時間過ごしたな・・・行くか・・・」

「・・・・ああ・・・・」

こうして二人は再びグランビア城を目指すのであった。





で、グランビア城の王の間。

「テンルウ王子とコウヘイ王子か・・・」

と、シオンとオスカーの祖父であるヴィッツがテンルウとコウヘイを前にして言う。

「お主らの噂はよく聞いておるぞ・・・特にコウヘイ王子は「恋人泣かせの放浪王子」として」

ヴィッツのその言葉に思いっきりずっこけるコウヘイ。

「こ、恋人泣かせの放浪王子って・・・・俺ってそんな噂があったのか・・・(汗)」

「・・・・まぁ、2年間も恋人ほったらかしにして旅なんかしてたらそんな噂が流れても仕方ないな・・・っていうか、どうやったら2年間も恋人をほったらかしにできるんだか・・・」

「・・・・・・気にしてる事を・・・」

と、呟くコウヘイ。

「大体、王族というのは、王位につくのが嫌だからってフラフラと旅をするようなものではない・・・王族というのは(以下長い長い話が続くので略)」



30分後・・・

まだヴィッツのコウヘイに対する説教は続いていた(爆)。

「あのー・・・陛下?」

「ん?何じゃ?」

「そろそろ本題に入りたいんですが・・・・」

「おお、そうじゃったか、それでは仕方ないのぅ・・・」

と、テンルウの言葉にようやくコウヘイに対する説教を止めるヴィッツ

「・・・・この手紙についてなんですが・・・」

と、テンルウはヴィッツに今日届いた手紙を見せる。

「この、女装についてなんですが・・・・」

「おお・・・・この手紙はわしがシオンを一回ここに呼び戻すために書いたものじゃな」

「「は?」」

ヴィッツのその台詞に呆気を取られるテンルウとコウヘイ。

「いやのぉ・・・・たまにはこっちに帰って来いという意味で最近、そういう噂が広まってるって聞いたから、気まぐれでその事について書いたんじゃよ。たまにはシオンに会いたいしのぅ・・・」

「「・・・・・・・・・をい・・・・・」」

「テンルウ王子の方に先に渡ってしもうたか・・・・まぁ、シオンにそう言う風に―」



「「フザケンじゃねぇぞ、このクソジジィ!!」」



バキィィィィィィィィィィィ!!



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

と、ダブルライダーキックよろしくテンルウとコウヘイの息のピッタリ合った蹴りがショッカーの怪人よろしくヴィッツに直撃!!・・・・今の二人には老人に対する一般の道徳など存在しない(爆)。

そして・・・・

「!?」

何故かその場にいたバサラに蹴り飛ばされたヴィッツが飛んでくる!

「作者!!なんで私なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

いや・・・せっかくだから、出番作ってやろうかと・・・・

「こんな出番嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そのバサラの叫びは飛来してきたヴィッツによって虚しく消されるのであった・・・・





ナディアまでの帰り道・・・

「今日はなんか色々あったな・・・・」

「ああ・・・・疲れた・・・・」

と、呟くテンルウとコウヘイ。

そこへ・・・・

「待っていたぞ、テンルウ王子とコウヘイ王子!!」

と、どこかで聞いたような声と共に、どこかで見たような男達が現れる(爆)。

彼等を前にして二人は、

「・・・・テンルウ、お前の知り合いか?」

「馬鹿言うな、俺の知り合いにこんな変な連中いるわけねぇだろ」

と、どっかで聞いたようなやり取りをする。

「ちょっと待てぇ!!もう我々のことを忘れたって言うのか!?」

「つーか、初対面だろ?」

「・・・・・・・ゆ、許さん!!覚悟ぉ!!」

と、男達が二人に襲い掛かるが・・・

「流星剣ー」

「グングニル投げー」



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



と、再び全く二人のやる気のない攻撃の前に散るのであった(爆)。





ナディア城・・・・

「ユーリ、ただいま・・・」

「おかえり、コウヘイ・・・どうだったの?」

と、帰ってきたコウヘイに事の顛末を訊ねるユーリ。

「とりあえず、テンルウと王女の離婚はなくなった。それ以外は聞くな!いいな・・・・」

「う、うん・・・・・・(何かあったのかしら・・・・?)」

「俺、疲れたからもう寝る・・・・おやすみ、ユーリ」

「おやすみなさい、コウヘイ・・・・」



こうして長い長い1日は終わるのであった・・・







次の日の新聞の1面には、「ヴィッツ陛下とバサラ公爵が何者かに大怪我を負わされる!!」という記事が、ついでに3面に小さく、「怪しい男達が何者かに重傷を負わされた」という記事が載っていたという・・・・



第4話完











後書き



作者:はい、短編集完成~

コウヘイ:・・・・4話だけ無茶苦茶長い気が・・・

作者:うっ・・・・痛いところを・・・・

テンルウ:しかも、相変わらずパクリが多いぞ、コイツ・・・

作者:・・・・・・

シオン:どうにかして欲しいものですわ

ユーリ:同感です

オグマ:この作者じゃ難しいと思うけどな・・・

イナルナ:オグマ・・・言っちゃいけないことを・・・

ユウキ:まぁ、オグマの言う通りだろうが・・・・大体、俺の外伝の8章はどうした・・・

作者:ぐはっ・・・もっと痛いところを・・・っていうか、親編のメンバーと子供編のメンバーが同時に後書きに出るのって親編28章だけだよな・・・・珍しいと言えば珍しいかも

テンルウ:確かにそうだが・・・なんかどうでもいい気がするな

コウヘイ:多くても後書きに出すのは困るし・・・現にクスハはまだこの後書きに出てない

クスハ:うう・・・・・・

作者:いや~、入れるタイミングが難しくて

その他全員:あっさり言うなぁぁぁぁぁぁ!!(それぞれ攻撃)

作者:ぐはぁ!!・・・・ネタないのでそろそろ締めます。それじゃ・・・・ぐふっ(爆)