ユグドラシル聖戦記外伝

コウヘイの趣味は傭兵業だが、ユーリはそういう危険な仕事にはどちらかというと反対であった。

最も、コウヘイが槍術の天才であることはよくわかっているし、必ず自分の所に帰ってくることもわかっているのだが、やはり心配してしまうらしい。

そんなある日のこと・・・





特別編「Pretty Ladies?」





「やって欲しい仕事がある?」

「ええ」

今日もまたさっさと賞金首を捕まえて当局に渡して賞金を貰って帰って来たコウヘイはユーリにそう言われると、部屋の窓の前に来て溜息を付き、

「・・・・・・明日は雪が降るな・・・」

と、呟いた。ちなみに現在、ナディアは季節は冬ではない。

「ちょっと・・・それ、どういう意味よ?」

「お前が俺にそういう事を言ってくるなんて今まで無かったからな・・・」

「失礼ね・・・・今回は特別なのよ」

「特別?」

それを聞いてコウヘイはまだ疑問を抱いていたものの、とりあえず内容を聞いてみることにした。

「・・・・・それで、どんな仕事なんだ?」

「とりあえず・・・・これ着てくれる?」

と、ユーリがコウヘイの前に出したのは何故かドレスであった。

「これ、ドレスだろ・・・・?なんで俺が着るんだ・・・・?」

「そういう仕事だからよ」

「どういう仕事だ・・・・・?」

「それはね・・・・」

ユーリの説明によるとある貴族の令嬢が暗殺者に狙われており、パーティーでそれを護衛するのにユーリの指名でコウヘイになったらしい。で、露骨に怪しまれないように女装するらしい。

「・・・・・・・・・・・・嫌だ・・・・それは絶対に嫌だ・・・・大体、俺が女装したってバレるに決まってると思うぞ・・・」

「大丈夫って。コウヘイは少し化粧とかすれば十分騙せるわよ」

「・・・・それって褒めてるのか・・・・?」

「それにコウヘイだけが女装するわけじゃないんだから」

「はぁ?」

「とにかく、今すぐこれを着て」

「・・・・・・・・・逆らっても無駄なわけか・・・・」

と言って深い溜息を付くコウヘイ。

「そういうこと☆」





数分後・・・

すっかりユーリに女装させられてしまったコウヘイ。

「・・・・・・・なんか虚しくなってきた・・・」

と、鏡を見ながらさらに溜息を付くコウヘイ。

「でも、冗談抜きで綺麗よ、コウヘイ」

「全然嬉しくねぇ・・・・・」

と、そこへ・・・

ガチャッ

「コウヘイ、ちょっと用事があるん・・・だ・・・が!?」

と、テンルウが部屋に入ってきて、女装してるコウヘイを見て驚愕する。

「コ、コウヘイ・・・・お前、そっちの趣味が・・・・」

と、冷や汗を流しながら逃げようとするテンルウ。

「ち、違う!!これには事情があるんだ!!」

と、必死に否定するコウヘイ。

で、テンルウに事情を説明したコウヘイ。

「ふ~ん・・・ユーリの頼みだからって女装するなんてお前って馬鹿だな」

と、テンルウにツッコミを入れられるコウヘイ。

「・・・・・・・」

「ここまで馬鹿だと、そんなヤツに助けてもらったのが虚しく・・・」

「テンルウ・・・・鮭定食・・・・」

「うっ・・・・・」

鮭定食という言葉はテンルウにとってはコウヘイに唯一握られている弱みである(爆)。

と、そこへ・・・・

「テンルウ様、ここにいましたの?」

と、シオンが部屋に入ってくる。

「あ、シオン、ちょっと見てみろよ、コウヘイのヤツ、ユーリに頼まれて女装なんかしちゃって馬鹿と思わないか?」

と、シオンに言うテンルウ。

「コウヘイ様の方はいいみたいね、ユーリ」

「はい、シオン様」

「それじゃ、テンルウ様、これ着てください」

と、シオンがテンルウに渡したのは・・・・・当然ドレスである。

「・・・・へ?」

「テンルウ・・・・・頼まれたから女装したら馬鹿なんだろう・・・・・?」

と、テンルウにツッコミを入れるコウヘイ。

「テンルウ様・・・お願いします」

「よし、任せろ!!」

と、言い切るテンルウ。シオンに潤目で説得されてそれを断るなどという選択肢はこの男の中には存在しないのである(爆)。

「・・・・前から思ってたけど、やっぱりアイツって単純だよな」

「あら?シオン様一筋なのがよくわかるじゃない」

と、コウヘイとユーリは小声で話してるのであった。





こうしてコウヘイと同じように女装されてしまったテンルウ。

「テンルウ様、よく似合ってますわよ」

「そう?そう言われると嬉しいわ、シオン」

と、シオンに言うテンルウ。

「・・・・・なりきってるよ、コイツ・・・・」

コウヘイは冷や汗を流しながらそれを見てる。

「コウヘイもちゃんとなりきらないとね」

「・・・・・・・・嫌だ・・・・」

「それじゃあ、テンルウ様、コウヘイ様、パーティーに行きましょう」

と、シオンが言う。

「それじゃあ、コウヘイ、いってらっしゃい」

「ああ・・・行って来る・・・っていうかお前は来ないのか・・・?」

と、すでにかなり疲れているような声でユーリに聞くコウヘイ。

「・・・・・・・コウヘイ・・・・・・何言ってるの・・・?」

呆然としているユーリにそう言われてコウヘイはしばらく考え込み、

「・・・・・・・・・・・・あ、そうだったそうだった・・・お前、妊娠してたっけ・・・すっかり忘れてた」

と言う。

「コウヘイ・・・・そこまで馬鹿だったなんて・・・・・」

「・・・・テンルウ、今のお前に言われたくない・・・」

と、呟いたコウヘイ。そこですぐ後ろから強烈な殺気を感じる。

「コウヘイ・・・・・貴方って人は・・・・・・」

と、何故かバルキリーの杖を持ったユーリがとても不機嫌そうな顔をしながら・・・しかも目に涙を溜めて・・・立っている。

「ユ、ユーリ・・・あの・・・いや・・・・・その・・・・」



「コウヘイの馬鹿ぁ!!」



バキッ!!



「ぐはっ!」

バルキリーの杖で思いっきり頭を叩かれたコウヘイはそのまま床にぶっ倒れてしまった。

「・・・・・それじゃあ、テンルウ様、この馬鹿夫をお願いします」

「あ、ああ・・・」

(今、必殺が発動してたように見えたけど、絶対に気のせいだな・・・)

さすがにテンルウも口調を戻してコウヘイを引きずりながらシオンと一緒に外に出て行くのであった。





「うう・・・・頭がくらくらする・・・・」

馬車の中でコウヘイが頭を抑えながら言う。

「コウヘイ様、大丈夫ですか?」

「・・・・・・あまり大丈夫じゃない」

「自業自得でしょ、自業自得」

「テンルウ・・・その口調、気味悪いから止めろ・・・」

「え~?女装してるんだから、なりきっておかないといけないじゃない」

「・・・・・王女からも何か言ってやれよ・・・」

コウヘイに話を振られてシオンは、

「テンルウ様、よく似合ってますわよ」

と、テンルウに言う。

「やっぱりシオンもそう思う~?」

「王女、そうじゃなくて・・・・・」

「あら、コウヘイ様?なんて言えばよろしかったのですか?」

「・・・・・・いいよ、もう・・・・それより、帰ったらユーリにどう謝ろうか・・・」

コウヘイはとりあえずテンルウについては諦めて、帰ってからどうユーリに謝るかを考えることにした。





パーティーの会場に着いた3人。

「シオン様ですね。後ろのお二方は?」

「私の友人でセリカとアルテナです。今回のパーティーに是非出席したいということで来ました」

「そうですか・・・まぁ、シオン様の友人なら問題ありませんね。どうぞ、お入り下さい」

「ありがとうございます」

と、受け付けを済ませるシオン。ちなみにセリカがテンルウでアルテナがコウヘイのことである。

「・・・・しかし、グングニルを持って来ても何も言われないとは・・・」

「意外とそういう人は多いですのよ」

シオンがそう言うのを聞いて、コウヘイは「そういえば、ミホもパーティー会場に槍を持っていってたっけ・・・」と思い出す。

ちなみにコウヘイ自身はパーティーなど興味ないので傭兵時代の依頼以外ではほとんど行ったことがない。

「で、護衛の対象は?それと名前も」

コウヘイがシオンに訊ねる。

「あそこにいる女性がそうですわよ。名前はニーナですわ」

と、シオンがパーティーの会場の一番前の方にいる女性を示す。

「・・・あの女の周りをうろついていればいいわけね」

テンルウがそう言う。

「そういうことですわ」

「・・・・昔、護衛の依頼が来てパーティーで護衛したことはあったが・・・・まさか女装してまですることになるとはな・・・」

と、ぼやくコウヘイ。

「それじゃ、テンルウ様、コウヘイ様、お願いします」

「は~い☆」

「了解・・・・」

無茶苦茶やる気のテンルウとは対照的に無茶苦茶やる気の無さそうなコウヘイであった。





「・・・・・・・・はぁ・・・とっとと終わらせて帰りたいな・・・」

と、小声で呟きながら会場をうろうろしているコウヘイ。

そこへ・・・・

「そこの美しいお嬢さん、私と一緒に踊りませんか?」

と、男性に声をかけられる。

「え?い、いや・・・おれ・・もとい、私は・・・・」

と、コウヘイは慌ててテンルウの方を見るが、テンルウは・・・

「え~?綺麗~?」

と、ナンパしている男の前で完全に女になりきっていた(爆)。

(テンルウ・・・・そこまで・・・・)

と、コウヘイは呆れながら、

(・・・・これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ、これは仕事だ・・・・・)

と、自己暗示をかけ、

「ええ、よろしいですわ」

と、女口調で言った。





数分後・・・・

「は~っ・・・気持ち悪かった・・・・」

と、ようやくダンスを終えたコウヘイ。

「ん・・・・?」

と、急に何かを察知し、ニーナの後ろの方へ行くコウヘイ。



ヒュッ・・・トスッ!



「・・・・・矢か・・・」

グングニルに刺さった矢を誰にも気づかれないように調べるコウヘイ。そこへテンルウもやってくる。

「・・・・刃に毒が塗られてる。これに刺さったら死にはしないが、数時間は完全に意識を失ってしまうな・・・大方、そのまま攫ってしまうつもりだったんだろう」

「・・・・・矢が飛んできた方向、調べた方がいいんじゃない?」

「ああ・・・証拠は残っていないだろうがな」





コウヘイとテンルウは矢を放ったと思われる場所を調べる。

「・・・やっぱり何も残ってないな」

「まぁ、仕方ないわね」

「テンルウ・・・・気持ち悪いから止めろよ・・・・」

「え~?セリカ気に入ってるのに~?」

これを聞いてコウヘイは「おいおい・・・さっきより酷くなってるぞ!?」と思ってしまった。

「・・・・・・もういい・・・・」

もう、コウヘイは完全にテンルウに対して投げやりになってしまうのであった。





数時間後・・・

「・・・・・ようやくパーティーが終わったか・・・・長かったな・・・」

と、疲れたように呟くコウヘイ。

「セリカは結構楽しかったけど~?」

とコウヘイに言うテンルウ。

(・・・・こんなガキっぽい口調、どこで覚えたんだ・・・?)

と、コウヘイが考えていると・・・

「テンルウ様、コウヘイ様・・・ちょっといいですか?」

と、シオンが二人に訊ねてくる。

「・・・・別に俺は構わないが・・・」

「セリカも別に構わないわよ~」

「じゃあ、ちょっと来てください」

(・・・・・・王女、なれてんだろーか・・・・?)





「お見合い・・・・!?」

「ええ・・・・パーティーが終わる少し前にこんな手紙が届いて・・・」

と、ニーナがコウヘイに手紙を渡す。

「何々・・・赫々然々・・・・と、いうわけで19時までに来てください・・・・ボルドローラ・・・・ボルドローラだと・・・・?」

「コウヘイ様、彼のことを知っているのですか?」

と、シオンがコウヘイに訊ねる。

「ああ・・・好色家でかなり悪どいことをしている貴族だよ・・・ヤツ絡みの仕事も幾つか引き受けたことがある・・・・あんたも厄介なのに狙われたな」

と、ニーナに言うコウヘイ。

「つまり、俺とテンルウも一緒に行って欲しいってことか」

「はい・・・できれば・・・」

「・・・・・・・・ま、今更抜けられないだろうし、それぐらいなら付き合うさ・・・テンルウは聞くまでもないだろうしな」

と、言うコウヘイ。どうやら、テンルウにあまり喋って欲しくないらしい(爆)。

「私も後から行きます・・・テンルウ様、気をつけてくださいね」

「シオンが心配しなくても大丈夫だって~」

テンルウはシオンに能天気に答えるのであった。





数十分後・・・

ボルドローラの屋敷に着いたコウヘイ・テンルウ・ニーナの3人。

「で、ここか・・・家を見るのは初めてだが、趣味が悪そうだな」

と、呟き、

「・・・・・・・コイツとどっちがマシなんだか・・・」

と、テンルウを横目で見るコウヘイ。

「何か言った~?」

「いや、別に」

「それじゃあ・・・入りましょう」





屋敷に入った3人。

そこへ案内人がやってくる。

「ニーナ様ですね?後ろのお二人は・・・?」

「私の友人です。一人で来るようには言われてませんでしたから、別にいいでしょう?」

「・・・・ま、二人とも可愛いし、ボスも喜ぶだろ・・・どうぞ、お通りください」

そう言って奥へ通される3人。

「ねぇねぇ、可愛いだって~」

「・・・・お前、しばらく黙ってろ・・・・」

と、テンルウに小声で言うコウヘイ。

しばらくして、ボルドローラの部屋に着いた3人+案内人。

「ボス!ニーナ様とその友人2名をお連れしました!」

「むむむ・・・!・・・ニーナは当然として、他の2人も可愛いのぅ~」

と、3人を見比べるボルドローラ。

「よ~し、決~めた決めた。今回の相手は・・・・この黒髪で剣を腰にかけている子!」

と、言ってテンルウを差すボルドローラ。

(・・・・・・俺じゃなくて良かった・・・)

内心安心するコウヘイ。

「え~?セリカ~?恥かしい~」

(・・・・・テンルウ、俺は今のお前を馬鹿だと言い切れるよ・・・)

「そういう仕草もいいのぅ~。他の二人はお前たちにやる!」

「ヘイ!!有難く頂きます!!」

こうしてテンルウはボルドローラに連れて行かれて、コウヘイとニーナはそれぞれ別の部屋へ連れて行かれるのであった。





ボルドローラの手下に違う部屋に連れて行かれたコウヘイは・・・

「へへへ・・・・アルテナちゃん、逃げられるとは思うなよ~。その槍でも俺たちには勝てないからな」

と、手下の男達に囲まれていた。

(はぁ~・・・何が悲しくて男にこんな目で見られなきゃいけないんだ・・・・)

と、心の中で呟くコウヘイ。

「え~と・・・私、早く帰りたいんですが・・・」

「じゃあ、俺たちとイイ事してからにしよ~ぜ~」

「残念ですが、それは駄目ですわ」

と、言うコウヘイ。

「な、何でだよ・・・・?」

「だって・・・・・・だって・・・・」

コウヘイは、一瞬、間を置いて、



「俺は男と抱き合って喜ぶような趣味はないんだよ!!」



と叫び、厚着していたドレスを放り投げて、元の服装に戻る。

「な・・・・お、男!?や、野郎ども、やっちま・・・」

ズバッ!

と、リーダー格の男はそう言いかけたところでコウヘイのグングニルによって斬り倒されてしまう。

「さて・・・あまり時間はかけたくないんだがな・・・」

と、呟いて、グングニル片手に他の手下の方を向くコウヘイ。

だが、その時点でほとんどの手下達が戦意を喪失しており、コウヘイに向かってくるのは極一部だけであった。





数分後・・・

手下達を縛って動けなくしたコウヘイ。

「・・・・テンルウのヤツはともかく、さっきの・・・・名前なんだっけ・・・まぁいい、助けに行ってやらないと・・・」

と、呟いていると、

「コウヘイ様?」

と、後ろから聞きなれてる声がかけられる。

「・・・・・・・もしかして、王女か・・・・・?」

「えぇ、そうですわよ」

と、何故か男装したシオンと彼女に助けられたと思われるニーナがドアの方に現れる。

「・・・・・・・・・・・・何故に男装・・・・・・・・・・・この夫婦の考えてる事はマジでよくわからない・・・・・・」

「何か言いましたか?」

「・・・・別に・・・・」





その頃、テンルウは・・・

「う~ぬ、何度見ても可愛いの~」

「え~?本当~?」

と、ボルドローラとの会話に完全に乗っていた。

「お、お前も俺のこと、好きか?」

「セリカ~、ショウって言う彼氏がいるんだけど、貴方の方がカッコいいな~」

「嬉しいこと言ってくれるのぅ~それなら、何がしたい?」

「あなたのス・キ・な・コ・ト☆」

「そ、それじゃ、キスして、キス!!」

「え、ええ・・・・」

と、ボルドローラの顔に近づくテンルウ・・・・・・

ガチャ!

そこへ、唐突にドアが開きコウヘイとシオンが入ってくる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

完全に凍ってしまったその場で、シオンがテンルウに睨み付ける。ついでにコウヘイはそれを横目で冷汗かきながら見てる。睨まれているテンルウはもっと冷汗をかいている。

(テンルウ様・・・・・私以外の、しかも男とキスしようとするなんて!!)

(・・・・・・・さらば、テンルウ・・・・・・お前の馬鹿加減さの事は永遠に忘れないよ・・・多分)

(・・・・・・・・ヤバイ、ヤバ過ぎる・・・・・・・)

これが、その時のシオン・コウヘイ・テンルウの3人のそれぞれの心の呟きである。

「な、なんだお前たちは!!」

と、その凍った場を打ち崩したのはボルドローラであった。

「そんなことはどうでもいい・・・・ちょっとした依頼が来たからな・・・・いい加減、あんたを捕まえたいと思っているヤツもいるだろうし」

と、コウヘイが言う。

「そういうわけで、覚悟してもらいますわ」

と、それに続けて言うシオン。

「ちっ・・・誰か!こいつらを・・・・」

と、ボルドローラが言いかけるが、

「残念だが、誰も来れないぜ。皆寝てるか縄で縛られてるからな」

「くっ、おのれ・・・・」

「・・・・・剣を使うにはちょっとキツイな~・・・」

と、言ってスカートの裾を破るテンルウ。

「これでいいわ・・・」

「おお、セリカ・・・」

と、どうやらテンルウがコウヘイ達と戦ってくれると勘違いしてるボルドローラ。



「流星剣!!」



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

もちろん、流星剣をぶっ放されたのはボルドローラの方であった。





「は~っ・・・・ようやく城に帰って来れた・・・・」

と、呟きながら、城の廊下を歩くコウヘイ。

「やれやれ・・・どう謝ろう・・・・」

と、言いながら、自室のドアに手をかけるコウヘイ。

「・・・・・ん!?鍵が掛かってる・・・・!?」

ちなみにコウヘイは今は鍵を持ってない(爆)。

「おい!ユーリ!?ドア開けろよ!?」

だが・・・・

「コウヘイの馬鹿!!しばらく外で反省してなさい!!」

と、中からユーリに怒鳴られる。

「・・・・・・・・マジかよ・・・・・」

と、さらに心労が溜まったらしく、溜息を付くコウヘイ。

そこへ・・・・

「テンルウ様、さっきの事はよ~く事情を聞かせてもらいますからね!!」

「あ、ああ・・・・」

と、シオンとテンルウの二人が横を歩いていく。

「・・・・・・・あいつらも今日は修羅場だな・・・・」

と、呟くコウヘイであった。





次の日・・・・

「なぁ、聞いたか・・・テンルウ様ってさ・・・・」

「・・・・本当に?」

と、話し込んでいるヨウスケとショウ。

「ん?俺がどうかしたのか?」

と、二人に話しかけるテンルウ。

「い、いえ・・・・・テンルウ様・・・・」

「な、なんでもありませんから・・・それじゃ!」

そう言うと、テンルウから逃げていく二人。

「・・・・・・?」

「て、テンちゃん・・・・」

「ん?どうした、マルス・・・・」

「テンちゃん・・・・実はそっちの気があったって本当・・・・?」

「な、何っ!?だ、誰がそんなこと言ったんだよ!?」

「コウヘイ王子が言ってたけど・・・・」

「・・・・・・あ、アイツ・・・・」

その後、テンルウはナディア城でしばらく色物扱いされてしまうのであった・・・・・・















後書き

作者:はい、女装外伝終了~

コウヘイ:おい・・・・随分とまぁ暴走させたな・・・・

作者:本編の作者の希望を入れまくったからね

シオン:その結果がテンルウ様のアレですわね?

作者:そういうこと・・・・・

ユーリ:コウヘイ・・・・・何か言うことない・・・?

コウヘイ:・・・・・・・ごめんなさい

ユーリ:わかればいいのよ、わかれば

テンルウ:なぁ・・・・

シオン:(無視)全く・・・ナーガをぶち込みたい気分ですわ・・・

作者:そ、それは勘弁・・・・(汗)

テンルウ:俺って・・・・・