ユグドラシル聖戦記外伝

あれから12年・・・・ユウキ=ヒース=フィン=カローラは14歳になっていた。

幼い頃から祖父のクーパーに槍術を叩き込まれたユウキは父・コウヘイゆずりの才能を発揮し、すでにドラゴンナイトとしてもかなりの腕前になっていた。ちなみに父親とは違い、記憶力に関してはちゃんと人並みである(爆)。

そんなある日・・・・




ユウキ外伝2章「BEGINNING」




「ウイングロードへ?」

と、母・ユーリに呼び出されたユウキ。

「ええ、この前ショウが来た時に忘れていったこれを届けて欲しいの」

と、何やら剣らしき・・・と言うか、剣にしか見えない・・・ものを取り出すユーリ。

「・・・母上・・・何ですか、それは・・・・?」

と、ユーリに訊ねるユウキ。

「何に見える?」

「・・・・・どっからどう見ても剣です・・・・いや、そうじゃなくて、なんで聖騎士なのに剣を忘れてるんですか!?」

「ティルフィングはちゃんと持ってたけど、こっちの方はすっかり忘れてたのよ。何せ、士官学校に通ってる頃にコウヘイに誤って剣を投げるような人だから」

そう言ったユーリの顔が一瞬暗くなったのをユウキは見逃さなかった。

「とにかく、これをショウに届けて。それにたまにはハトホルに会うのもいいでしょう?」

「わかりました。それじゃ早速行って来ます」





「ところで何でお前も付いて来ているんだ?クスハ」

と、マグの上にさも当たり前の様に乗っている妹のクスハに訊ねるユウキ。

「だって私もハトホルに会いたいし、そうじゃなくても、お母様がお兄様1人で行かせると思う?」

「うっ・・・・・」

クスハの指摘に言葉を詰ってしまうユウキ・・・・彼はかなり重度の方向音痴なのだ。彼1人でウイングロードまで行ったら1ヶ月ぐらいかかる可能性は充分在り得る。

「それにお兄様だけで行かせてイナルナ様に泣かれるのも困るし」

「はぁ?」

と言いつつ、イナルナの名前を出されて明らかに焦ってるユウキ。

「お兄様がウイングロードに行ったらイナルナ様、絶対に喜ぶわよ」

「・・・・・・クスハ、冗談はともかくどっち行けばいいか言ってくれ・・・・」

と、冷汗を流しながら言うユウキ。

「はいはい・・・」





ウイングロードの城下町・・・・

「・・・・そういえば・・・・」

街中を歩いている途中、ユウキが思い出したかの呟く。

「どうしたの、お兄様?」

「今日は・・・・3月18日か・・・・」

「?」

「・・・・クスハ、少し寄り道をするぞ」

「え?」





少し寄り道をしてからショウ達が隠れ住んでいる場所へやってきたユウキとクスハ。

「ここに来るのも久々だな・・・」

と、呟きながら扉を開けるユウキ。

「久しぶりだな、オグマ」

「ユウキ!?クスハ!?」

と、二人を見て驚くオグマ。

「こんなところまで一体どうしたんだ?」

「母上にこの前ショウが来た時に忘れて行った剣を届けてくれって言われたんだよ・・・・ところで、イナルナは?」

「いや・・・・・それが・・・・・」

「・・・・・・何かあったのか?」

「ああ・・・・実は・・・」

と、オグマが言いかけたところへ、

「ユウキお兄様にクスハお姉様?」

と、ハトホル、ショウ、ルサールカ、アールマティが奥の部屋から出てくる。

「ハトホル、久しぶりだな」

「ユウキ様、すみませんが今は雑談してる場合じゃないんです」

と、ユウキに言うショウ。

「・・・今からオグマに聞こうと思ったんだが何があったんだ?」

「実は・・・・」

ショウの話によると、昨日、イナルナが病に倒れたと言うことだった。

「それで・・・早く薬草を取りに行かないと命に関わることになります」

「・・・・・・」

「その薬草はどこにあるんだ?」

と、オグマがルサールカに訊ねる。

「オグマ様・・・もしかして・・・」

「イナルナの命に関わるんだ、行くに決まってるだろう」

と、言うオグマにショウが、

「しかし、1人では危険です!」

と、言う。

「・・・・・オグマ、俺も付き合おう」

「ユウキ様!?」

「イナルナが苦しんでいるところを指をくわえて黙って見るなんて俺には出来ないからな」

「ユウキ・・・・」

「お兄様、私も行きます」

「私にも手伝わせてください」

と、言うクスハとハトホル。

「しかし、オグマ様達の身に何かあったら・・・!!」

「止めても無駄だぜ、ショウ。そうだろ?ユウキ」

「ああ・・・こんな事もあろうかとグングニルもちゃんと持ってきてるしな」

「・・・・・仕方ありませんね・・・・」

と、結局押し切られてしまうショウであった。





「それじゃ、行って来るぜ」

と、地図を片手に小屋に残るショウ、ルサールカ、アールマティに言うオグマ。

「4人とも気をつけてくださいね」

「わかってる・・・・」

(お兄様・・・・なんだか、凄いやる気ね・・・・)

こうして、ユウキ・クスハ・オグマ・ハトホルの4人はイナルナを助ける為に薬草を取りに行くのであった。















後書き

作者:2章完成~

ユウキ:・・・・・・ところで、かなり短くないか・・・・?

作者:いや、区切りがいいからさ・・・・

オグマ:本来ならこんな事してる時間はないがな・・・・

イナルナ:・・・・・うぅ・・・・早く薬草取ってきて・・・・

オグマ:・・・・イナルナに何かあったら・・・・

ユウキ:流星剣とバルキリーのホームランバットとグングニル投げで始末するか・・・

オグマ:あ、それ賛成

作者:・・・・・(汗)





コウヘイ:今回はちゃんとユウキが主人公だな

作者:当たり前だって・・・本編の作者にも「ユウキ外伝じゃないじゃん」と言われるし・・・・

コウヘイ:自業自得だろ・・・・素直に別外伝にすればいいものを

作者:う・・・・