ユグドラシル聖戦記外伝

その頃のショウ達は・・・

「遅いですね・・・」

「ふむ・・・・ギリアム、悪いが、オグマ様達の様子を見てきてくれないだろうか?」

と、ショウは紫色の長髪で顔の右半分を前髪で完全に隠している青年に言う。

「わかりました、ショウ様」

ギリアムと呼ばれた青年はすぐに隠れ家から沼に向かった。





ユウキ外伝4章「BIRTHSTONE RING」





「・・・・・見つからないな・・・・」

「・・・・ああ・・・・・どこにあるんだ?その薬草は・・・」

と、薬草を探すユウキ達。

「それにしても・・・・なんで、ここはこんなにゾンビが出るの・・・?」

と、いうハトホルの呟きに、

「お譲ちゃん、ここは昔、沼に大量の死体が投げ込まれたってところらしいぜ」

と、言うイルム。

「・・・・・・・・・・・マジ?」

さっき沼に落とされてしまったオグマはそれを聞いて冷や汗を流す。

「オグマ王子、どうかしたのか?」

「気にするな、イルム」

「・・・・・」





さらに1時間後・・・・

「・・・・全く・・・早く見つけて帰らないといけないっていうのに・・・」

「ユウキ・・・・そう言いつつ俺のほうを睨むなよ・・・」

「誰のせいでここに来てると思ってるんだ・・・?」

「うっ・・・・・・」

言葉を詰まらせるオグマから目を離し、沼の向こう側を見るユウキ。

「ん・・・・?クスハ、ハトホル、あれがその薬草じゃないか?」

と、向こう側を指すユウキ。

「・・・・ええ、あれね」

「私もそう思います」

同意するクスハとハトホルに、オグマとイルムは

(見えるのか!?)

(視力高すぎだ・・・・)

と、思うのであった。

ガサッ・・・・

「え?」

オグマが後ろを振り返ると、そこにはドラゴンゾンビがいた。

「げっ!?ドラゴンゾンビ!?」

「・・・・・どうなってるんだろうな、この沼は・・・・」

「感心してる場合じゃないぞ!!」

と、それぞれグングニル・銀の大剣・ファルシオン・風の剣を構えるユウキ・オグマ・ハトホル・イルム。

「剣聖オードの力、見せてやるぜ!!」

と、ドラゴンゾンビに向かって銀の大剣で攻撃するオグマ。

ズバッ!

と、ドラゴンゾンビにダメージを与えるが、

ドガッ!

「うわっ!!」

ドボン!!

と、ドラゴンゾンビの攻撃を受け、再び沼に落とされるオグマ。

「オグマ!!」

「ユウキ王子、来るぞ!!」

ガギン!!

「くっ・・・」

グングニルでドラゴンゾンビの攻撃を受け止めるユウキ。

「食らえ!」

「はっ!」

同時に攻撃するイルムとハトホル。

ザシュッ!!

だが、それでも決定打は与えられず、

ドガッ!!

「ちっ!!」

「きゃあ!!」

と、弾き飛ばされる。

「・・・・せめて、光魔法を使えるやつがいたらいいんだが・・・」

と、呟くオグマ(クスハに助けられた)。

「・・・・そんなヤツ、このメンバーにはいないに決まってるだろ」

と、そこへ・・・

「オグマ様、ご無事ですか!?」

と、ギリアムが到着する。

「ギリアム!来てくれたのか!」

「・・・・・・げっ・・・・兄貴!?」

と、イルムがギリアムを見て驚く。

「・・・・イルムガルトか・・・数年前に家を飛び出したと思えば、こんなところで傭兵をやっているとはな」

「ちっ・・・・あんたこそ、なんでこんなところにいるんだよ?」

「プリウス様に仕えていた父が死んでからショウ様には色々と世話になったからな・・・今は彼が私の主だ」

「親父は死んだのか・・・」

「あのさ・・・・状況的にそういう話をしてる場合じゃないから後にしてくれないか・・・・?」

「これは申し訳ございません、オグマ様」

「ギリアム、あのドラゴンゾンビにライトニングをかけてくれないか?確か、セイジだから使えたよな?」

「ええ、任せてください、ユウキ様」

と、ドラゴンゾンビに近づくギリアム。

「ライトニング!!」

ズガァァァ!!

と、ライトニングを食らって怯むドラゴンゾンビ。

「食らえ!流星剣!!」

ザシュザシュザシュザシュズバァァァ!!

と、流星剣を食らわせるオグマ。

「暗黒の世界へ・・・・帰れ!!」

と、グングニルを投げるユウキ。

ドスッ!!

と、グングニルを食らい、倒れるドラゴンゾンビ。

「・・・・やっと終わったか・・・」

「・・・・もうドラゴンゾンビとは戦いたくないな・・・」

そう呟くオグマにユウキは、

「・・・・・・・・誰のせいで戦うハメになったと思ってるんだよ・・・・・?」

ドン!バシャァ!!

「うわっ!?」

と、再びオグマを後ろから沼に突き落とすのであった。





ウィングロードの城下町・・・

薬草を手に入れたユウキ達はここまで戻ってきていた。

「じゃあ、俺はここで別れるぜ」

「イルムガルト、私達のところには来ないのか?」

そう言うギリアムに、

「ああ。俺のような傭兵がオグマ王子とイナルナ王女の居場所を知ってしまったらマズイだろうしな」

と、言うイルム。

「ふっ・・・・・それもそうだな・・・これは今回の仕事の報酬だ」

と、苦笑しながらイルムに金を渡すギリアム。

「悪いな、兄貴。次に会うときは敵同士かも知れないぜ?」

「そうならないことを祈るよ」

「・・・・それじゃあな、ユウキ王子」

そう言うとイルムはその場から立ち去って行った。

「・・・・じゃあ、隠れ家に急いで戻ろう」





ウィングロードの隠れ家・・・

「ただいま~・・・・」

「オグマ様、ユウキ様・・・・薬草は?」

と、言うショウに、

「ああ・・・・これでいいよな?」

と、薬草を渡すユウキ。

「では、私はこれをルサールカに渡して調合してもらってきます」

そう言うと、ショウはイナルナとルサールカがいる部屋に行った。





・・・・数十分後

ショウとルサールカがイナルナが寝ている部屋から出てくる。

「・・・・イナルナは?」

オグマがルサールカに訊ねる。

「ええ、もう大丈夫です」

「そうか・・・良かった・・・」

「オグマ様、これからはちゃんとキノコは種類を確認して採って来てくださいよ」

そうショウに言われ、

「うっ・・・・」

と、言葉を詰まらせるオグマ。

「ところで、ユウキ様とクスハ様は何故ここに?」

「ああ、母上にこの前ショウが来た時に忘れていった銀の剣を届けてくれって言われたんだ」

「それはわざわざどうも・・・・」

「ショウ・・・・銀の剣をトラキアに忘れるなよ・・・・」

そう呟くオグマに、

「オグマ、お前に言われたくないと思うぞ」

と、ユウキにツッコミを入れられてしまう。

(・・・・・これって一生言われ続けるんだろうな・・・・)

そう心の中で思い、深い溜息をつくオグマであった。





次の日の朝・・・・

「イナルナ様が目を覚ましました」

と、1日中看病してたルサールカが部屋から出てきて言う。

「・・・・・じゃ、ちょっと会って来るか・・・」

と、イナルナの部屋に入るユウキ。

「ユウキ!?来てたの!?」

と、ユウキを見て驚くイナルナ。

「ああ・・・ちょっと野暮用があってな・・・・身体の方はいいのか?」

「うん・・・心配してくれたの?」

イナルナのその質問にユウキは、

「まぁ・・・・な」

と、頬を少し赤くして言う。

「・・・・そうだ、イナルナに渡したいものがあるんだ」

「渡したいもの?」

ユウキはイナルナに彼女の誕生石であるアクアマリンの指輪を渡す。

「明日はイナルナの誕生日だろ?」

「わざわざ買ってきてくれたの?・・・これ、結構高そうだけど・・・」

「気にするな。金が無くなったら闘技場で金稼ぐから」

ちなみに、ユウキの趣味は闘技場巡りである。

「ありがとう、ユウキ・・・この指輪、私の宝物にします」

「イナルナ・・・・俺・・・」

ガチャッ

と、唐突にオグマが入ってくる。

「ユウキ、まだ入ってたのか?」

「・・・・・何か悪いか?」

「いや、別に・・・・・ん?イナルナ、その指輪はどうしたんだ?」

と、イナルナが手に持っていた指輪を見てオグマが言う。

「ユウキが私にくれたのよ」

「ふ~ん・・・・・もしかして、婚約指輪?」

「ち、違う!!」「ち、違うわよ!!」

と、同時に言って顔を真っ赤にするユウキとイナルナ。

「・・・・お前ら、そこまで否定しなくても・・・・」

「オグマ・・・・それより、何か私に言うことないの・・・・?」

「えっ・・・・?」

「そうだよ、イナルナに何か言うことないのか?」

ユウキとイナルナに詰め寄られるオグマ。

「うっ・・・・ごめんなさい・・・」

「わかればいいのよ、わかれば」

「お前のせいで、イナルナは食中毒で死にかけ、俺たちはドラゴンゾンビと戦うハメになったんだからな」

「はい・・・・・」















それから約5年後、トラキアの闘技場・・・・

「うわっ!」

鋼の槍で6人目を倒す18歳のユウキ。

「・・・・7人目は少しは腕の立つヤツならいいんだが・・・」

そう呟きながら次の相手と戦おうと受け付けに行くユウキ。

そこへ・・・

「ユウキ様、ここにいましたか」

と、トラキア城の重臣の一人がやってくる。

「・・・やれやれ・・・趣味ぐらい最後までやらせてくれよ」

「ユウキ様・・・それよりこれを・・・」

重臣から渡された手紙を読んだユウキはすぐに目の色が変わった。

「わかった。すぐに城に戻る」





手紙の内容はウィングロードでイナルナ達が挙兵したということだった。

「・・・クスハ、母上の調子は?」

と、最近病気で倒れた母・ユーリの世話をしているクスハに話し掛けるユウキ。

「ええ・・・今は調子がいいわ。ところでお兄様、何かあったのですか?」

「ああ・・・これを見ろ」

と、クスハに手紙を見せるユウキ。

「イナルナ様達が・・・・」

「俺はウィングロードに行って二人に手を貸す」

「それじゃあ私も・・・」

「いや、クスハ・・・お前はトラキアに残れ」

「そんな!どうして!?私が足手まといっていうの!?」

と、言うクスハに

「お前は子供狩りに合いそうな子供たちを保護しなきゃいけないだろう?」

と、言うユウキ。

「・・・・」

「トラキアが安全になったら・・・その時は来てくれ」

「わかりました・・・・お母様のことは任せてください」

「頼んだぞ、クスハ」





「そう・・・・ユウキが・・・」

クスハにイナルナ達の挙兵、そしてユウキがウィングロードへ向かったことを聞かされたユーリ。

「ごめんなさい、お母様・・・勝手に決めてしまって・・・」

「いいのよ・・・貴方のお父様も同じ立場でテンルウ様やシオン様が戦っていると知れば、そこへ駆け付ける人だったもの・・・」

(コウヘイ・・・・ユウキを見守ってあげて・・・)





準備をして部屋を出たユウキ。

「ユウキ様・・・イナルナ様達を助けに行くと聞きましたが」

と、彼の部下でドラゴンナイツの団長でもあるファングに話しかけられる。

「ああ、そうだ・・・・お前はトラキアに残って母上とクスハを守ってくれないか?」

「・・・・・俺も帝国軍と戦いたいですが・・・命令なら」

「悪いな・・・・本当ならお前もレンスターに戻ったアリシアを助けに行きたいところだろうが・・・今、このトラキアで母上とクスハを安心して任せられるようなヤツはお前ぐらいしかいない・・・」

「いえ・・・・アリシアのことなら大丈夫です。そう簡単には死にませんよ・・・」

「そうか・・・・それじゃあ、2人を頼む」

「はっ!」





そしてマグに乗ったユウキは、

「・・・・・イナルナ・・・待ってろ、今行く・・・・」

と呟いて、まず、帝国軍と戦っているはずであるアミナルを助けにレンスターへ向かっていった。















後書き

作者:ついにユウキ外伝完結!(後日談:完結してないけど)

ユウキ:・・・・・・どうでもいいが、ギリアムは無茶苦茶本編に食い込んでるぞ

作者:ユウキ外伝のオリキャラは本編でも登場できるような設定にするというのがあったからな

オグマ:・・・・・だから!イルムはともかくギリアムは食い込みすぎって言ってんだろうが!

ユウキ:本編の作者に何言われても俺は知らんぞ

作者:・・・・・・この時点で連絡取れりゃ苦労しない

ユウキ:自分のPCがぶっ壊れたから親が買ったノートを使ってるしな

オグマ:チャットに参加できないからと言う理由でスーファミのFEの聖戦の系譜買ってるしな、コイツ

ユウキ:資料集めって理由らしいが、今回役に立ってるかは大いに疑問だな

作者:お前ら、いい加減にしろよ・・・・

イナルナ:・・・・・4章でようやく登場・・・しかも出番が少ない・・・・

ユウキ:・・・・・・

作者:うっ!痛い視線が・・・・それじゃここらへんで・・・

ユウキ:グングニル投げ!!

作者:ぐはぁ!!









キャラ紹介



ギリアム 17歳(ユウキより3歳年上)

クラス:セイジ

イルムの兄。弟とは逆に魔法を使う。

彼の父親はプリウス(ショウの父親)に仕えており、父親が死んだ後はショウに色々と世話になったらしい。そのためショウに、そしてショウの主であるオグマやイナルナに忠誠を誓っている。イルムとは逆にクールな性格だが、義理人情に厚く、意外と頭に血が上りやすい。また、子供好きな一面も持っている。なお、軍師としてもかなり優秀。また、イナルナに光魔法を教えたのは彼である。彼の髪型については簡単に言えば、南国少年パ○ワ君に出てくるサー○スの髪型を紫にしたような感じで想像すること(笑)。