ユグドラシル聖戦記

キイナにある決心が芽生えた…………

母を殺し、センティアの民を傷つけた罪は重い………

「テンルウ王子………私は………兄を殺します」

「キイナ………」

「いいんです………兄は人を苦しめすぎた………それくらいしないとあの人の罪は消えないでしょうから………」




第23章 哀しみにくれる兄妹




キラは一人でフェンディ隊の一掃に必死だった。

「キラ、大丈夫か?」

「ええ。ちょっと疲れたけど大丈夫!!テンルウ様と約束したんだもの……へこたれるわけには行かないわ!!!」

そう良いながらフェンディ隊の天馬騎士をどんどん射落としていった。




一方で、カンピナス・モニカ・オスカー・ユーリは魔道士隊を一掃していた。

「太陽剣!!!」

カンピナスの必殺剣である太陽拳が炸裂する。

「おい作者!!」

なんでしょう……?獅子王……

「その「たいようけん」、違う」

え?

「それはピカーって光って相手の眼をくらますたいようけんだ!!」

あ………しまったぁ!!それはドラ○ン○ールのたいようけんだったぁ!!

すみません、NGNG……カットねカット。

カンピナスの必殺剣である太陽剣が炸裂する。

一方モニカもゲイボルグを振りまわして相手を一掃していた。

「この地槍・ゲイボルグに敵はないわ!!」

地槍ゲイボルグとは突き刺した相手をゲイの道に走らせる恐ろしい槍である。

「作者!!その『ゲイ』じゃないわよ!!でたらめなこと言わないでちょうだい!!そんな槍じゃないわ!!」

嘘です………冗談です………すいません………

というわけで……

モニカとカンピナスが先陣を切り、オスカーとユーリは後方支援をしていた。

ユーリはハイプリースト。

魔法攻撃が出来るようになっていた。

「エルファイアー!!」

「ファイアー!!!」

こうしてフェンディ隊、及び魔道士隊は滅び去っていったのだった。

「全軍!!テンルウ王子と合流するぞ!!」

カンピナスの言葉でみんなが一斉に動き出した。

本隊はテンルウ達と合流するため、南へと向かった。





一方テンルウ達は、グロウディアの雇った傭兵達と遭遇していた。

「俺の名前はザックス。グロウディアに雇われた傭兵だ。お前達に怨みはないがここで死んでもらう」

ザックスと名乗った男は腰に刺していた剣を取り出す。

テンルウはその剣に見覚えがあった。

「それは……勇者の剣………」

「そう言う事だ。お前達に勝ち目などない」

勇者の剣………それは例え相手がたいしたことなくても強さを手に入れることの出来る剣。その理由は一度振り下ろすとニ度相手を切り裂くからだという言い伝えがあった。

しかし、その勇者の剣は世界に5本しかなく、おいそれと手にはいる物ではなかった。使いようによっては12神器を凌ぐと言われている。

「ふっ………一度にニ度切り裂く剣か………おもしれえ。本当に12神器を凌ぐのかどうか試させてもらおうじゃねえか」

テンルウはバルムンクを鞘から抜き、剣を構えた。

「剣聖オードか…………相手に不足はないな………」

ザックスも剣を構えた。

二人の間合いに思い気圧が走る。

キイナとヨウスケはそれをじっと見ていた。

「テンルウ王子………あの人は本当にすごい人だわ………案外本当に……オードの生まれ変わりかもしれない………」

「テンルウ様…………」

ヨウスケは心配で見ていられなくなる。

「ヨウスケ、大丈夫よ。あの人なら………テンルウ王子なら勝てる!!だってシオン王女が選んだ人なのよ?」

「そう………ですよね?」

ヨウスケはそう思い納得した。

そして………テンルウが動いた。

「流星剣!!!」

テンルウの得意技、流星剣が炸裂する。

だが、ザックスはテンルウの攻撃に耐えたのである。

テンルウが見せる一瞬の隙……そう……流星剣が終わった後につく一息をザックスは見逃さなかった。

ザックスはそこを狙ってテンルウに攻撃してきた。

テンルウはかろうじてその攻撃を避けるが顔に一筋の傷がついた。

「!!!」

テンルウはその痛みのする頬を左手で触った。

血がテンルウの手を汚す。

「てめぇ…………俺の端正な顔に傷つけやがったなぁぁ!!!!」

そして………テンルウがキレた。

「王子…………」

キイナはその様子を見て少し呆れた。

「テンルウ様…………ナルシストの気があったんですか……?」

ヨウスケは意外な一面を見て内心驚いている。

そして、テンルウが大きくバルムンクを振り上げた。

「月光剣!!!」

流石のザックスもそれだけは避けきれず、月光剣をまともに受けた。

「ぐああああああああああああああああ!!!」

ザックスの胸から大量の血が流れ出す。

「くっ………俺の命運もここまで………か………」

ザックスが倒れるとその場所の雪が赤く染まっていく。

それがザックスの死を知らせたのだった。

「ったく………どいつもこいつも………」

テンルウは傷ついた頬を思いっきり拭った。

「キイナ、回復してくれ。傷跡残さないようにな。これを見たらシオンが泣くぜ」

キイナは一瞬「王女はそれだけじゃ泣かないような気がする……」そう思った。

それでもきっちりテンルウを回復してあげるキイナなのだった。




グロウディアは戦況を聞いて怒り狂った。

「お前等、たかが女の一人も殺せないのかぁ!!」

「しかし、グロウディア様………我々にキイナ王女は………」

参謀がグロウディアに意見した。

「キイナは裏切り者!!あいつは国を捨てた!!そんなヤツにこの王国は任せてられない!!!だからあえて母上にも手をかけたのだ!!!それに………今、俺に意見したな?」

「グ……グロウディア様………」

グロウディアは剣を抜き、参謀を切りつけた。

「グ………グロウ………様…………」

そのまま年老いた参謀は息を引き取った。

「キイナ……待ってろ………俺が必ず殺してやるからな………グッチ!!グッチはいるか!!!」

「ここに控えています、グロウディア様………」

「キイナを殺せ。そしてその首を俺の前にもって来るんだ!!」

「はいはい……」




丁度その頃、カンピナス達本隊はテンルウ達と合流した。

「キラ、大丈夫だったか?」

テンルウはまず先にキラのことを気遣う。

「はい!!天馬騎士団は私が一掃しました」

「すごかったのよ?テンルウ兄様、キラ様ってすごいのよ?」

「わかったよ、フェアレディ。それよりもうそろそろ敵の本陣だ。気張って行けよ!!」

「了解!!」

「うふふふ……そうはさせませんよ?」

その言葉を聞いてテンルウ達は後ろを振り返った。

「貴方がたにはここで雪の一部になってもらいます……」

「お前は………グッチ!!!」

キイナの言葉にテンルウは一つの言葉を思いついた。

「○三?」

テンルウの言葉に皆の目が点になる。

「いや………そう言う人いたね………っていうかいるね……」

「なんだっけ?」

「ハ○チポ○チス○ーシ○ン」

「ジャ○ニーとダ○ヤさんだっけ?」

「これ……エチケットやで~っていうじいさんもいたな!!」

「ああ、いたいた。エチ○ットじいさんだったっけ?」

「声がバイ○ンマンなのよね~」

「そうそう!!」

そう言う内輪ネタが一気に飛び出した。

しかも盛りあがっている。

グッチは完全に無視されていた。

「あんたら……人の名前で遊ぶんじゃないわよ!!」

「うるさいわね!!おかまのくせに!!!」

キイナの一言に矢が突き刺さったグッチ。

グッチは実は言うと……男だった………

「キイナ王女……あんたさっきから黙ってれば……例え身体は男でも、心は女なのよ!!」

「それを世間一般ではおかまって言うのよ!!」

キイナはグッチにビシッと指を指して駄目押しした。

「まったく……これだからお嬢様とかって嫌なのよ………ね………」

そこでグッチはテンルウの方を見た。

「あら………素敵な人★」

「え………」

テンルウの背筋に悪寒が走った。

「ダンディでカッコよくて………しかもそこそこに筋肉がついてて………私のタイプだわぁ………」

グッチは完全にテンルウを見初めている。

「うわ………」

「テンルウ王子……モテモテだな………」

「嬉しかないわい!!!」

カンピナスがテンルウの肩にポンっと手を置いてしみじみそう言った。

しかし、男に見初められて喜ぶ男はほとんどいない。

グッチはテンルウに近づき、テンルウの頬を触った。

その瞬間テンルウの背筋が凍りつく。

「どう?うちの軍にこない?サービスするわよ?もちろん……出血大サービスで……」

「近寄るなぁぁぁぁ!!!」

テンルウは一目散にカンピナスの背に隠れた。

「なんで俺の後ろに隠れるんだよ?」

「だってお前、俺より背ぇ高いもん」

「そう言う問題かよ……?」

グッチは完全にテンルウしか見えていない。

「ねぇ?私と良い事しましょうよ………ね?」

「嫌だぁぁぁぁ!!!」

「グッチ……その人もう……結婚してるわよ?」

キイナの一言に硬直するグッチ。

「何ですって?!誰よ?!!!何処の誰よ!!私のダーリンを奪った人!!!」

ここにいた全員が「お前のダーリンじゃないって……」と思った。

「誰よ?!!教えなさい!!キイナ王女!!」

「グランビアのシオン王女よ」

「グランビアの……?ああ……あの………」

「あんた、何か知ってるの?」

キイナはグッチに聞き出した。

「何か知ってるって…………今のユグドラシル帝国の女帝でしょ?なんで女帝の旦那さんがこんな所にいるのよ?……さては……捨てられたわね?」

グッチの一言に凍りつくテンルウ。

「テンルウ様、シオン様はテンルウ様を捨てるような人じゃありませんって!!!」

ヨウスケは必死にテンルウを慰める。

「ちょっと……帝国ってどう言う事よ?!」

「シオン王女が帰ってきたらしくて………んで……なんでもバサラっていう人と一緒に政治をしてるらしいわよ?あ、そうそう。アリスト王国・メルセデス王国・ローバー王国がユグドラシルに吸収されて、それで帝国になったのよ」

グッチは知っている情報を全てキイナに話した。

「な……何それ!!」

「グロウディア様はそのユグドラシル帝国と同盟を組んだのよ」

「な………」

その事を聞いて皆は言葉を失う。

「私としても……本当はキイナ王女にセンティアを継いでもらいたいんだけどね……なんせ、グロウディア様のあの性格じゃ、無理な話でしょうけど。そういえばさっき、弓騎士団がここに来てたわよ?ユグドラシル帝国の……アベニールのバイゲリッターが……」

「バ………バイゲリッターですって!?」

キラはその事を聞いて驚きまくった。

「その指揮官の名前は?!」

「たしか……コウキっていう……まだ子供だったわね」

「コウキが…………」

キラはそれを聞いて肩を落とす。

「キラ………」

オスカーがキラの身体を支える。

「そういえば……以前ユグドラシルのグランビアに行ったことある大臣がこの間グロウディア様と一緒に行った時にシオン女王に逢ったらしいけど……かなり性格が変わってたらしいわよ?冷たい氷のような眼で睨まれて怖かったって愚痴ってたもん。以前はすごく優しい人だったみたいだけど……今はすごく冷酷だって言ってたわ。グロウディア様はそんな女王の事、気に入ってたみたいだったけど」

「シオンはそんな冷たい女なわけないだろ?!何かの間違いだ!!」

テンルウはまだカンピナスの影に隠れている。

「もう、ダーリンってば、そんなに恥ずかしがることないじゃない★」

「ダーリンって呼ぶなぁぁ!!!」

「じゃ、ハニーの方が良いかしら?」

「どっちも嫌じゃ!!」

テンルウは思いっきり否定した。

「ま、とにかくそう言う事ね。それじゃ★」

「ちょっと、グッチ。私を殺しにきたんじゃないの?」

「王女を殺しにきたのなら、そこにいるダーリンとも戦わなくちゃならないでしょ?私はそう言うのゴメンなのよ。ま、頑張ってね。応援してるわ」

グッチはそう言って手を振って去っていく。

「以外と………良いヤツ?」

「俺は嫌いだぁ………」

テンルウはまだカンピナスの後ろに隠れていたのだった……







ついにグロウディアのいる城・ファンカーゴについた。

テンルウたちは改めて気合を入れなおす。

そして………城内に乗り込んだ。




キイナはヨウスケと共にまず先に王の間へと急いだ。

王の間までの距離はかなりある。

キイナとヨウスケは走った。

他のメンバーは兵士を倒している。

「まったく……ちょっと人数多くない?!」

モニカはそのことに腹を立てて文句を言う。

「文句言うなって」

「ショウがいたら大変なことになってたわね」

モニカは痛いところをついた。

「モニカ、今のショウにはテンルウ直伝の剣術があるからそうとは言えないぞ?」

コウヘイが今この場にいないショウをかばっている。

「へぇ~……じゃ、後でお手合わせしてもらお★」

「おいおい……今そんなこと言ってる場合じゃないだろ?」

カンピナスにそう言われるモニカとコウヘイ。

「確かにそんなこと言ってる場合じゃないな」

「もう、私はかなり頑張ってるのにぃ!!」




そして、キイナとヨウスケは王の間につき、扉を乱暴に開けた。

「グロウ兄さん!!!!」

そこにはグロウディアがいた。

「キイナか……久しぶりだな」

「兄さん………私は貴方だけは許さないわ!!よくもお母様やミラージュを…」

「俺のことを理解しない母上が悪いんだよ」

「な………!!!」

キイナは言葉を失った。

「俺が一番王としてふさわしい……その事をあの人は理解しなかった。だから殺した。俺がこの手で殺したんだよ………最高だったぜ………あの女の恐怖に満ちた顔は………」

「最低よ!!自分を生んでくれた母親を殺して……どうして平気な顔をしてられるの?!頭おかしいんじゃないの?!!」

「頭がおかしいのはキイナ。お前の方だ」

「フォルセティが貴方を選ばなかった理由……やっとわかったわ………この腐れ外道!!!あんたなんかもう兄じゃない………私がこの手で殺してやる!!!」

「キイナ王女………」

「ヨウスケ……止めないで……この人がこの世にいる限り………殺された人は天国に行けないわ!!」

キイナは怒りの表情を露わにする。

「こい、キイナ。お前も俺が殺してやる……あの世に送ってやるよ」

そう言ってグロウディアは剣を構えた。

キイナはフォルセティを持って、呪文を唱える。

「させるか!!!」

グロウディアは剣を振り上げ、キイナに振り下ろそうとした。

すると………

キイナを結界が守った。

「何?!」

「兄さん……………さよなら…………」




フォルセティ!!!




風が………

風がグロウディアを襲い、その命を奪っていった……




「シ………シオン陛下……申し訳…………」




それがグロウディアの最後の言葉だった。

「シオン王女………貴方は…………」








キイナの手によってセンティアの動乱は収まった………

キイナ以外の王族の死によって………

「テンルウ王子………一刻も早くユグドラシルへ行きましょう……嫌な予感がするわ………あの時………兄さんは言ってた……「シオン陛下、申し訳ありません」って………」

「何かの聞き間違いじゃ………」

「私の耳はかなり遠くの小さな音までよく聞こえるのよ。聞き間違いじゃないわ」

キイナの言葉にテンルウは決心した。

「わかった………とりあえず今日は休もう……明日………ユグドラシルへ……!!」






作者:23章、完成しました~

テンルウ:おい!!何なんだ!!あのオカマは!!

グッチ:あらぁん。ダーリンじゃない★

テンルウ:うわぁぁぁ!!近づくんじゃねえ!!!

作者:モテモテじゃん。テンルウ

テンルウ:当たり前だ!!あのシオンが濡れるほどの超絶美形だぞ!!

作者:お前は某少年マンガのエロ主人公かぁぁぁ!!



スパァァン



テンルウ:ど……何処から生えた!!そのスリッパ!!

作者;何処でも良いでしょ!!とにかく最近のあんた、下ネタ走りすぎ!!

テンルウ:放送禁止用語は言ってないじゃないか………

作者:威張って言うな…………でもあんた!!立派なエロだよ!!!

テンルウ:何?!本物のエロって言うのは○○○が△×□▽で……

コウヘイ:やめんかぁぁ!!!



グサッ



テンルウ:てめえ!!今刺したな?!しかもグングニルで!!

コウヘイ;ああ、刺したよ!!刺したさ!!なんか文句あるか?!!

テンルウ:俺の背中にグングニルを刺すとは上等じゃねえか……

コウヘイ;どうでもいいが!!最近のお前、どうかしてるぞ?!!

テンルウ:1年間シオンとヤってないんだ!!おかしくだってなるわ!!

作者:………………この作者にしてこの主人公あり?

コウヘイ:それは言えてる

作者:しくしくしくしく………

コウヘイ;まぁ…………本番でそれをやらない所を見ると、少しは偉いと思うけどな

作者:そうでしょ?そうでしょ?

テンルウ:よし……今度は本番中にやってやるか……(キラーン)

作者:それだけはやめてぇぇ!!これからかなりシリアスな場面なんだからぁ!!

コウヘイ:本当……意地の悪いヤツだな………




シオン:私のテンルウ様がだんだん汚れていく………

作者:シオンが傍からいなくなったからじゃない?

シオン:私のせい?ねえ……私のせい?

作者;半分ね(きっぱり)

シオン:ガ――――――――――――ン……

作者:あ………ひょっとして言いすぎた?

シオン:そりゃあね……私だって………テンルウ様に抱かれたい……

作者:おい…………

シオン:テンルウ様に抱かれるのって最高なのよね……

作者:あの……シオン………?

シオン:テンルウ様ってちょっとSで……

作者;もしもし~………

シオン:そんなところがさらに良いって言うか………

作者:駄目だわこりゃ………