ユグドラシル聖戦記

マイラが復活してから18年の時が流れた。

それから、アティルト砂漠に聳え立つマイラ神殿は静けさを保っていた。

だが、そこにはオードの遺産・神剣バルムンクとヘズルの遺産・魔剣ミストルティンが眠っている………

ある者と共に…………




第33章 黒き剣聖と紅蓮の賢者




イナルナとオグマ、そしてユウキは皆とは別の進路を取り、3人だけでマイラ神殿に向かっていた。

しかし、只今のアティルト砂漠の気温は65℃である。

「………あちぃ………」

「オグマ、そんな暑い暑いって言わないで!こっちが暑くなってくるわ」

「オグマ………コレくらいの暑さでへこたれてたらこれから先何があっても耐えていけないぞ?」

イナルナとユウキにダメ押しされたオグマは非常に機嫌が悪そうである。

暑いせいもあってボルデージもアップしているご様子である。

「うるせぇぞ、イナルナ!!少しは兄貴をいたわれよ!!」

「………私のことはいたわってくれないのにそんなこと言われたって………それに私なりにオグマのこといたわってるよ……?」

少し泣きそうな声でイナルナは俯きながらオグマにそう言う。

その様子を見て、ユウキは面白くなさそうな顔をしている。

「オグマ…………また沼に突き落とされたいのか……?」

「馬鹿が………ここに沼なんてねえよ」

「今からマグの首に括ってそこまで連れていってもかまわんぞ……?」

「うぐっ………」

実はオグマはちょっと昔、ユウキを怒らせてゾンビが発生する沼に突き落とされた記憶がある。

そこからドラゴンゾンビが現れたなどと……誰が口にしよう……

一方のイナルナは彼らが何を言っているのかワケがわかっていない様子である。

それもそう………

ユウキが怒ったのはこのイナルナがオグマの採ってきた毒キノコにあたって食中毒を起こし、死にかけたということである。

だから、現場をしっているのは当のオグマ、ユウキそしてユウキの妹のクスハである。

「ユウキ……沼って何のこと……?」

「イナルナ、お前が気にすることじゃないから安心しろ」

「……………」

<こいつら………両思いだってことに…………何時気づくんだ?>

と内心疑問を抱くオグマであった……。




一方、マイラ神殿では………

「ウイング様、シオン王女の子供がこのマイラ神殿に向かっているとのことです」

「わかった……ナル」

「いかがなさいますか?ウイング様…………」

「シオンは俺様の親父の仇………よってその子供は俺様の仇……俺様のこの炎で全て燃やし尽くしてやる………!!!」

ウイングと呼ばれたこの青年………一体何者なのだろうか………?




カーディフとルウランはすでにショウ達解放軍本隊と遭遇していた。

そしてすでにマイラ神殿に向かったイナルナ達のことをショウから聞かされていた。

「なら、イナルナ王女様たちはマイラ神殿に向かわれたのですか?」

ルウランがショウに質問する。

「ええ、そうです。カーディフ様、マイラ神殿にはミストルティンが眠っているという噂です。カーディフ様も向かわれたほうがよろしいかと思います。」

「ああ……そうするつもりだ。ルウラン、お前はどうする?」

「カーディフ様とお供します」

カーディフのその言葉を聞いて、グルーヴィとノルンが反応した。

「ルウラン?!!」

「ルウラン、ルウランなんだね??」

「あ………」

二人を見て、ルウランの表情が変わる。

「グルーヴィ兄様……ノルン姉様………」

「グルーヴィ、ノルン。彼女を知っているのですか?」

ショウの質問に大きく頷くノルン。

「ルウランは私達が捜していた大事な人です」

「母・アオイがあるお方からお預かりしていたご息女ですから……」

「ルウラン、急にいなくなって心配してたのよ?」

ノルンがルウランの傍により、ルウランの頭を撫でる。

「ごめんなさい、兄様、姉様………私どうしても……父が誰なのか知りたくて……………アティルト砂漠に封印されてるって聞いて……いてもたってもいられなくて………」

ルウランはグルーヴィとノルンに頭を下げ、切なそうな表情でそう語った。

そしてショウはルウランの「父が封印されている」という言葉に反応する。

「ルウラン、と言いましたね?貴方の両親はまさかとは思いますが………」

「父は名前すら知りません。ですがオードの剣聖だと言うことだけは存じています。そして私の母は…………」





マイラ神殿に到着したイナルナ達。

神殿の静けさは時に人々を怯えさせる。

イナルナは少し、嫌な予感に身体を振るわせていた。

「なんだ、イナルナ。怖いのか?お前は母上に似て怖がりだからなぁ……」

「そんなんじゃないよ、何か嫌な予感がするから………」

「イナルナの感は良く当たるからなぁ………」

ユウキがそう言っていた矢先だった………




「そういう事だ……流石グランビア王女・シオンの娘………」




「誰だ?!」

オグマがとっさに銀の大剣を鞘から抜き、戦闘態勢を取る。

ユウキもグングニルを構え、イナルナを守るようにイナルナの前に立つ。

「俺様の事を……知らないとは言わせないぞ………イナルナ………俺様はバサラの息子のウイング………お前の母は俺の父の仇……その命……取らせてもらう!!」

「おい……俺もシオンの子供だぞ?!なんでイナルナだけなんだよ?!!!」

「お前は魔道士じゃないから俺様の敵じゃない。雑魚同然だ」

ウイングのその言葉を聞いて、オグマの頭に血が上る。

「んだとぉ…………貴様ぶち殺すぞ?!!!」

「俺様の敵じゃないと言ったんだ………弱者め………」

「貴様………絶対殺す……!!この剣のサビにしてやるぜ!!!」

「待って、オグマ。落ちついて…………相手の挑発に乗っちゃダメよ」

イナルナがそんなオグマを諌める。

オグマがイナルナのほうを振りかえり、目で訴えるがイナルナはそれに首を横に振る。

「で……私をどうしたいのですか……?ウイング殿………」

「こうするのさ!!」



<紅蓮の炎よ………今我が手に集いて敵を焼き尽くせ………!!!>



一方イナルナもナーガのロッドを構え、術の詠唱にかかる。



<悠久より集いし聖なる光よ…………我等を守りたまえ………>



イナルナがナーガのロッドを天に掲げ、結界を張った瞬間、ウイングは術を発動させた。




「ファラフレイム!!!!!」




紅蓮の炎がイナルナ達を襲う。

が、イナルナの張った結界が炎を退ける。

だが、熱だけは結界越しに伝わってきたのである。

「あちぃぃ!!!!」

「イナルナ。結界をといたほうが………」

「クッ………」

イナルナはユウキにそう言われ、やむなく結界を解除する。

「オグマ、大丈夫??」

「あのな……いくら俺が母上の血を引いててもお前ほど魔法に耐性がないんだからもう少し気を使ってくれよ、それより………このくそ暑いところでくそ暑い魔法なんか使ってくんなよな!!!」

「貴様、ウイング様に向かって何たる暴言………」

黒きローブに身を纏った女性がウイングの傍により、オグマにそう言い放つ。

「おっ……なかなかの美人………」

「オグマ!!!」

オグマの一言にイナルナは怒鳴りつける。

どうやら彼は父親に似て美人には弱いようだ………

「ナルツガイス………お前は下がっていろ」

「いいえ、ウイング様の敵は私の敵でございます」

ナルツガイスと呼ばれた女性はイナルナに怒りの表情を向ける。

イナルナも負けずにナルツガイスを睨みつける。




密かに女同士の戦いが始っていた。




「イナルナ皇女、貴方の命……このナルツガイスが貰う!!!」

「そうはいかないわ、私はこの命で父と母の仇であるマイラを滅ぼす!!!この使命が終わるまで私は死ねないわ!!!」

イナルナとナルツガイスの前に見えない火花が飛び散る。

「ナル、その女はお前に任せる。俺様は……この雑魚共を片付けるとするか……」

「雑魚………共?!!」

ユウキはその言葉を聞いてカチンと来ている。

「オグマはともかく………天槍・グングニルを継承した俺を侮辱するとは……良い度胸じゃねえか………!!」

「おいユウキ、その「オグマはともかく」ってなんだよ?!!!」

「バルムンクを持たないお前が、グングニルを持つ俺に勝てると思ってるのか?おまけに剣と槍じゃ剣が不利なことくらいお前だって理解してることだろ?」

「お前………イナルナがあまりお前に固執するから黙ってたが……今日という今日は許せねえ………!!!」

などと、ケンカをしだす始末……。

父親同士は仲がよかったというのに、この二人は犬猿の仲である。

そして何時もそれを諌めるのがクスハとイナルナである。

だが、今はクスハはこの場にいなく、イナルナはナルツガイスとにらみ合っている。

この二人を止めるものはこの場には誰もいなかった。

が…………

「ユウキ。ユウキじゃないか!!」

カーディフとルウランがその場に到着し、ユウキを諌めたのである。

「カーディフ………お前どうしてここに………」

「ショウ様にここにミストルティンがあると聞いて来た。本隊はアルスターを抜け、レンスターに刺しかかったぞ」

「そうか………ならさっさとこの場を治めてバルムンクとミストルティンを頂こうとするか………」

オグマとユウキがいがみ合いをやめ、ウイングを睨みつける。

だが、ルウランが二人の前に立ちすくんだ。

「なんだ?この踊り子………」

「ウイング様、おやめ下さい」

「ル……ルウラン………!!!」

ルウランの顔を見てウイングが血相を変える。

「お前……無事だったのか?」

「ええ、彼に助けてもらいましたから………ウイング様、バサラ様を殺したのはシオン王女じゃありません………バサラ様を殺したのは他でもないマイラです」

「何……?マイラ様がそんなことをなさるはずはない………!!!」

「マイラはウイング様のお父上と叔父上をその手にかけました。全て、カルディナ公子ショウ様の情報でございますわ」

ルウランはそうウイングに伝える。

ショウはこの10数年の間にそれだけの情報を全て手にいれ、真実を知っていたのである。

「そういえばそんなこと………母上も言っていたな………」

ユウキもそう口にする。

もっとも、その現場に居合わせたユーリの情報である。

「そんな………俺はマイラ様のために全てを捧げてきたのに………!!」

「お願いです、ウイング様。ファラの末裔なのならば、闇に荷担せず、光に力を貸してください…………」

ルウランが懸命にウイングを説得する。

「しかし…………」

だが、ウイングの心はそう簡単に動きはしない。

葛藤がウイングの心を襲う。

「ウイング様………本当は…ウイング様はオペル様によって攫われ……暗黒教団に売られたんです………」

「何?叔父上が…………」

「全ては……私の母であるシオンを手に入れるため………」

ルウランのその言葉を聞いてオグマとイナルナの表情は変わる。

「お母様の魂が…………神の踊りてである私にそう教えてくれました」

「ルウラン…………お前………」

「神のお告げがそう教えてくれました、神は嘘をつきません。全てはナーガ神が知っています。お願いです…………イナルナ姉様に力を貸してください……」

「………………………」

ウイングは完全に黙りこんでしまった。

葛藤が再びウイングを襲う。

「ウイング様………」

「…………ナル……………お前に聞く………」

少しトーンの下がった声で、ウイングはナルツガイスに質問をした。

「俺様が……暗黒教団を……抜けても傍にいてくれるか?」

「………もちろんです。私は一生ウイング様について行きます」

ナルツガイスはウイングの前にひざまづく。

それを見たウイングはナルツガイスの肩を取り、彼女を立たせる。

「ウイング様………?」

「ルウラン。俺はお前を信じる。だが、偽りだったら………お前の命を貰う。それでいいな………?」

「……もちろんです。もし私の言ったことが偽りだったなら……私の命、ウイング様に捧げましょう」




オグマとイナルナはルウランから彼女が知っていること全てを聞かされた。

「まさか………母上が俺達のほかに子供を産んでたなんて………」

「でも、オードの聖痕もあるということは……まるっきり私達と兄妹のようね」

「私もグルーヴィ兄様に言われるまで知りませんでしたが、時々母と交信していたのは本当です。私と母は何故か魂の波長が合うものですから………だから私は踊り子になったんです。母の遺志を継ぐ「神の踊りて」として……ですが、ここ2~3年母の言葉を聞いていません」

「何かあったのかしら……?」

「それより、早くバルムンクとミストルティンを回収せねば………」

「ウイング、場所はわかりますか?」

イナルナはウイングにバルムンクとミストルティンのある場所を聞いた。

「いや、流石の俺様もそこまでは………」

「神殿の奥に何をやっても開かない扉があります。その中では……?」

ナルツガイスの言葉にイナルナは悩む。

「とりあえず、そこに行ってみましょうか……?」

「イナルナ、城の中は俺様が案内する」

一行はウイングを先頭にマイラ神殿の奥へと進んでいった………。




一方本隊では……………

「ショウ様、もうすぐレンスターです」

「フィアナ、敵の数は?」

「今はまだ確認できません。レンスターの周りに敵はおりませんわ」

だがこの場にたった一人だけ浮かない顔をしているものがいた。

カナメである。

「カナメ、キイナに会うのは気が引けますか?」

「いえ……そういう事では………ただ、妹のライナの事をどう伝えようかと……」

「妹がいるんですか?」

「ええ、俺より3つ歳が下なのですが……性格がどうも………それに今はライナがフォルセティをもっているものですから……」

カナメは母にどういい訳をつけようかと模索中であった………





「うわ………暗い…………」

「イナルナ、足元に気を付けろよ」

ユウキはそう言ってイナルナの手を取り、イナルナより先に歩く。

「ありがとう、ユウキ。やっぱりユウキは優しいわね」

「いやぁ……それほどでもないが………」

イナルナの言葉に少し顔を赤らめるユウキ。

だが、オグマはそれを見逃さなかった。

オグマの表情がだんだん面白くなさそうな顔つきになる。

「ルウラン、暗いだろ?俺が手を引いてやるよ」

「まぁ……いきなりお兄様に優しくされるなんて嬉しいですわ。お願いします」

オグマはルウランの手を引き、イナルナとユウキよりも先に前に出る。

「……………オグマ…………私にはそんなこと一度もしてくれないのにルウランには優しいのね」

「同じ歳で双子のお前にそう優しくなんかしてられるかよ。お前よりルウランの方が可愛いに決まってるじゃねえか」

そう酷く言い放つオグマ。

どうやら彼はユウキにイナルナを取られて面白くないようだ。

「安心しろ、イナルナ。俺がお前の傍にいてやるから、あんな兄貴なんかほっとけ」

ユウキの言葉に少し面白くなさそうな顔をするオグマだが、ルウランの手を引き、聞こえないフリをしてさっさと奥へ行く。

イナルナの心中は複雑だった………。

カーディフはその様子を見て呆れている。

そして、先頭を切っていたウイングの足が止まった。

「イナルナ、ここがその問題の部屋だ」

「ここが…………やっぱり封印が施されているようね………」

イナルナはその扉に近寄り、扉に触れた。

イナルナには強い魔力が敏感に感じ取れた。

「う~ん………プロテクトがかかってるわ………今解除するわね」

「お姉様、気をつけてください」

「ありがとう、ルウラン」

イナルナはそう言ってロッドを構え、術の詠唱にかかる。




<扉を封じし邪悪なる力よ、我が魔力を持って戒めを解き放て……>




すると、扉から緑色の気がイナルナを包みこんだ。

それは常人にも見えるらしく、他の者は驚きの表情を見せる。

「おい。イナルナ王女にまとわりついてるアレは………」

「魔力探知だ。どうやらこの扉は強い魔力容量の持っている者じゃないと開かないらしいな。まぁ…俺様でもコレくらいなら開けられるが………」

そう言ってるうちに、扉は自然に開いたのである。

「うわぁ……すごぉい………」

「まぁ…ざっとこんなものね」

「これしか取り柄ないもんなぁ………お前………」

オグマの言葉にちょっとムッとしながら奥へ進むイナルナ。

そして彼女は台座に突き刺さっている2本の剣を見た。

「あれが………バルムンクとミストルティン………」

イナルナの言葉を聞いた後、ルウランの身体に異変が起こる。

ルウランは急にしゃがみこんでしまった。

「ルウラン、大丈夫か?!!」

「あ………うぅ………」

「大丈夫だ、ルウランがイタコをしただけだ」

ウイングの言葉にオグマが変な顔をする。

「イタコ……?」

「イタコとは自分の身体に神や霊などを呼び寄せてお告げを聞いたりすることだ。まぁ……俗に言う「神託」だな」

『イナルナ………よくお聞きなさい………この神殿にテンルウ様が………』

「………母上………?」

『早く………この意識ももうもたないわ………キアの魔法を………石化を解く魔法を………真中の像にかけなさい……そうすれば………呪いが解ける……』

「母上!!」

『光は何時でも……貴方達の味方です………』

そう言った瞬間、ルウランは倒れこんだ。

「ルウラン!!」

カーディフが倒れたルウランを抱き上げる。

「イナルナ。迷ってる暇は………!!!」

「父上が………この神殿に………?」

イナルナはしばし考えこんだ。

だが、ナーガのロッドが光り輝いたのである。

その輝きはまるでイナルナを催促するようであった。

イナルナの頭にキアの魔法の呪文詠唱が浮かぶ…………。




<古より伝わりし、聖なる力よ……魔の呪いを今こそ打ち払う時………>




「キア!!!」




その言葉を放った瞬間………

ナーガのロッドは部屋全体を覆うような光を放ったのである。

そしてその光は闇の呪いの力を打ち消したのである。




「マイラのヤロー!絶対ぶっ殺ぉす!!」




テンルウの第一声を聞いて子供たちの目は点になった。

「あ………確か………俺は………」

いまさら遅い行動にテンルウは一切気付いていない。

「ち………父上………?」

「…………ひょっとして………イナルナか?」

ナーガのロッドを持っているイナルナを見て、テンルウは目の前に立っている少女が自分の娘だと確信する。

「イナルナ………大きくなったな………今いくつだ?」

「21歳です」

「げ………もうそんなに………?」

イナルナの言葉に驚くテンルウ。

そして、傍にいるオグマ達を見てテンルウは首をかしげる。

「父上……俺とルウランのことを忘れてませんか……?」

「お前、オグマか??」

「そうです」

「ていうか………ルウランって誰?」

テンルウはルウランの存在を知らない。

何せ、テンルウと離れ離れになってからシオンが一人で生んだ子供だからである。

「お父様、始めまして。ルウランと申します」

ルウランがテンルウの目の前に立ち、一礼をする。

「あ………そのサークレットは俺がシオンにプレゼントしたやつ………どうりでマイラのヤツ……サークレットをしてなかったワケだ………」

「これはお母様が私と離れ離れになったとき、アオイおば様に託したものですわ」

「そっかぁ………シオン……あの時に子供出来てたんだ…………」

一人で納得するテンルウを尻目にユウキはイナルナの傍により、イナルナと話していた。

「イナルナ、早く本隊に戻ったほうが………」

「ええ、そうね……そうしましょうか」

「父上、バルムンクは………」

「バルムンクはオグマ、お前が使え。光はイナルナに受け継がれた……だからバルムンクも受け継がなければならない。俺はお前の腰にさしてある銀の大剣で十分だ」

「わかりました」

オグマは台座からバルムンクを抜き、テンルウに銀の大剣を渡した。

カーディフも台座からミストルティンを抜き取っている。

「さ、用は済みましたし、ここから出て本隊と合流しましょう。お父様も一緒に来てください、きっとショウが喜びますわ」

「ああ、そうする」



こうして親子は17年ぶりに再会を果たしたのである。




作者:やっと5章書き終わったよ………

テンルウ:ふっ……やっぱり超絶美形は死んだら話にならないよなぁ?

オグマ:なんなんだ……この自信過剰な父親は………

イナルナ:一気に父上のイメージが……

ルウラン:でも、お父様、若くてカッコイイです~☆

テンルウ:よしよし……ルウランはいい子だなぁ………

ユウキ:はぁ………ますますイナルナに近づきがたい状況になってないか?

作者;テンルウは娘を束縛するような父親じゃないよ

ユウキ:じゃあ「お約束」をしなくても済むわけだ……

作者:そう言う事☆




キャラクター紹介



ウイング  25歳

クラス:セイジ

暗黒教団の幹部でバサラの一人息子。

そして炎の最強魔法「ファラフレイム」の継承者。



ナルツガイス  23歳

クラス:ダークマージ

暗黒教団の幹部の一人でウイングに忠誠を誓っている。

ウイングへの信頼が一番厚い。



テンルウ  21歳

クラス:ソードマスター

マイラに石化の呪いをかけられて、今の今まで石化していた(笑)

でもやっぱり剣聖オードの生まれ変わりだけあって威厳はタップリ