や行
夜霧 (やぎり) 【家名】
魔族と呼ばれる者たちと敵対する退魔組織の一角。
日本における退魔組織の最大派閥は「退魔九裁」と呼ばれる九つの家で、夜霧はその中では最下位。
暗殺・諜報などを得意とする家柄で、戦闘の事後処理など、他の家のサポート役に回ることが多い。

border breaksでは、ザッハークとの最終決戦に参戦。
黒いコートの男性が、魔力で構成されたナイフで魔獣たちをバタバタと殺しまわっていた。
彼もザッハークに怨みがあったらしいが、詳しいことは不明。


矢崎刃 (やざき じん) 【人名】
異法隊隊員。
沈黙の巨人。
亨の兄。

異法は「衝撃地帯(インパルス・フィールド)」。

異法隊日本支部屈指のパワーファイター。
軽く二メートルを越す身長の持ち主。
不必要なことはあまり話さない。それが厳しい顔つきと相まって、相手に妙な威圧感を抱かせる。
義理堅い性分で、遥の奪還にもあまり乗り気ではなかったが、柿澤への恩義を果たすために梢と拳を交えた。

その力故に親に捨てられた過去を持つ。
以後、親を捜して亨を守りながら放浪。
旅の中で柿澤源次郎と出会い、彼に拾われる形で異法隊へ入隊。
彼曰く「必要だから入隊した」のであって、あまり乗り気ではなかったらしい。

普通の人と自分たちのような異能の者が共に暮らせる光景を理想としてきた。
そのため梢たちのことを知り、彼やその周囲の人々に興味を抱くようになる。

リメイクして扱いが良くなったキャラクターの一人。
第一部では割とあっさり異邦隊を裏切り、その直後、ザッハークによって意識不明の重態にさせられてしまう。
おかげで第一部限定キャラクターなのに、ほとんど見せ場もないまま終了。
さすがにそれはまずいと反省。border breaksでは義理堅さを前面に出し、最後まで出番を持たせ続けてみた。
三大ボスの一角フリークを倒し、最終決戦でも最後の大蛇を一頭倒している。
結果、涼子と同様、作者自身も驚くほど優遇されたキャラクターになっていた。


矢崎亨 (やざき とおる) 【人名】
異法隊隊員。
金属使い。
ツッコミ役。
刃の弟。

異法は「五金万象(ハンディ・メタル)」。

丁寧な言葉遣いが特徴的な少年。
柔軟な思考力の持ち主で、戦闘班の中では作戦担当。
戦闘能力は平均を少し上回る程度。頭脳戦を得意とする。
異法隊では、兄とコンビを組んで任務に当たることが多かった。

美緒のクラスメートでもあり、彼女にはよく弄られている。愛称はヤザキン。
また、年が近く同じ学校に通っていることから、零次とは比較的親しい仲。
異法隊の在り方については、特に反論するつもりはないけれど、少し窮屈に感じていた。
なかなか兄に一人前として認めてもらえないことが不満。

臨機応変に対応する機転の良さを持ち合わせているが、真正面からの勝負には弱い(赤根談)。
他には詰めが甘い点を指摘されており、刃もその辺りのことを心配しているようである。

刃に守られながら育ってきた影響で少々頼りないところがあるが、いざというときは兄同様の闘志を見せる。
border breaksでは第一部よりも出番が減ったが、要所要所ではしっかりと活躍した。


八島 (やじま) 【人名】
式泉家に仕えていた夫婦。 
泉家が崩壊する際、優香を連れて落ち延びる。
その後、市井に身を潜めながら優香を守り続けていた。
冬塚夫妻と密かに連絡を取り、行方不明となった遥を助けようとしていたようである。

一九九六年十月六日、ザッハークによって殺害された。


八島優香 (やじま ゆうか) 【人名】
本名、式泉優香。
霧島直人にとって最愛の人。
遥、涼子の姉。

魔術師の家に生まれるが、本格的に魔術を学び始める前に家が崩壊してしまう。
そのため一般的な魔術の心得はない。
たった一つ、「夢の中で誰かの過去を体験する」という魔術が使える。
その魔術は任意で発動出来るタイプではなく、眠ることで勝手に発動してしまうタイプ。
この力によって優香は遥の境遇を知り、その過酷さに心身ともに苦しめられたという。

遥と涼子を足して二で割ったような性格。
外見は遥と瓜二つだが、雰囲気などは涼子とも近い。
大人らしさの中に子供っぽさを秘めた女性で、霧島とは互いにからかい合ったり照れ合ったりするような、要するにバカップルという言葉が似合うような仲だった。

育ての親である八島夫妻がザッハークに殺害された後、冬塚家に移る。
そこで涼子と再会し、少しずつ彼女と仲良くなっていった。
しかし、その年のクリスマスに柿澤らの手によって連れ攫われる。

数年後、霧島によって助け出されるも、「妹たちを守って」という願いを告げて息を引き取った。


(ゆき) 【その他】
零次にとって、二つの風景を思い起こさせるもの。
一つは、雪山の中で息絶える母と妹の姿。
もう一つは、雪降る公園で出会った涼子の姿。


幸町診療所 (ゆきまちしんりょうじょ) 【地名】
幸町孝也の診療所。
朝月町の一角にあるが、意識を逸らす魔術によって隠蔽されている。
そのため、診療所の所在を知らない人間が辿り着くことはほとんどない。

榊原家が襲撃されてからは、ここが梢たちのアジトになっていた。


幸町孝也 (ゆきまち たかや) 【人名】
朝月町の片隅に診療所を構える闇医者。
霧島の同級生で、彼とはその頃から親友関係にある。
霧島を経由して榊原と知り合い、その縁から吉崎、梢とも知り合うことになる。

穏やかな性格の眼鏡青年。
闇医者などという物騒な肩書きよりも、保育士さんを名乗らせた方が似合いそうな雰囲気の持ち主。

魔術師を名乗れるほどではないが、多少魔術を扱うことは出来る。
魔術関係の知識は非常に豊富で、新型の魔術道具を作るのが趣味。
ヴィリをヒントに、梢の「魔を払う光の大樹(ヘイムダル・グリーン)」を作り上げた。
彼が魔術に関わるようになったのは、本人曰く「優香が原因」らしい。

本編中は、すぐに怪我をする梢の治療役として地味に活躍した。
おそらく彼がいなければ、梢は途中で力尽きて命を落としていただろう。
また、霧島の身体の代替物を用意し、度重なる手術を行って彼の延命に努めてきた。
梢や霧島に対しては、医者として幾度となく忠告をしてきている。
が、両名とも聞き入れる性格ではないので、彼は影で溜息をこぼしているのだとか。

どういった縁があったのかは不明だが、冬塚夫妻の研究室の管理をしている。
おそらく夫妻とは、霧島を経由して多少の親交があったのだろう。


(ゆめ) 【用語】
便利なもの。
border breaksでは涼子の過去のことを始めとして頻繁に使われている。
こういうのに頼りすぎてはいけないと思うのだけど、便利だからつい使ってしまう。
うむぅ。


宵崎 (よいさき) 【家名】
遥を機関に売りつけた集団。
詳細不明。


吉崎和弥 (よしざき かずや) 【人名】
梢の親友兼相棒。
榊原の三番目の弟子。

普段はおちゃらけた言動を取っているが、根っこのところでは非常に真面目。
無茶ばかりする梢の抑え役を長年務めてきたからか、割とリアリスト。無理なことはしたくない主義。
それでも困ってる人がいると、多少の無茶をしてでも助けてしまう。要するに良い人。
両親とは別居中。仲が悪いわけではなく、仕事の都合で両親が遠方に引っ越すことになっただけである。
吉崎は梢や美緒を放っておけないと思い、一人秋風市に残留することを決意したのだとか。

倉凪兄妹とは十年ほど前に知り合った。
梢に少し遅れて榊原に弟子入りし、それ以降はほとんど家族同然の付き合いをしてきた。
梢と組んで悪党退治などをやったりもするが、普段は美緒と一緒に行動することも多かった。
ちなみに、美緒の想いには薄々感づいていたと思われる。

霧島の影響なのか、バイクマニア。
梢と行動するときのために愛車を改造し、モンスターマシンへと変貌させてしまっている。
またパソコンにも精通しており、情報収集技術は大人顔負けのレベル。

周囲が尋常ではない連中ばかりなので目立たないが、普通の人間としてはかなり強い部類に入る。
border breaksでは、榊原から貰った炎銃ヴィリを用いて戦った。
ザッハークに対し孤軍奮闘、駆けつけた梢と共に一矢報いた。その際に梢を庇って死亡する。

実力差という点において、異法人と普通の人間の間に大きな壁があることを示した人物。
が、それと同時に、両者の間にある心の壁を打ち破った代表的人物でもある。
彼がいなかったら、border breaksは大分違った物語になっていただろう。
そういう意味では、メイン四人や霧島と同等の重要キャラクター。


吉崎のバイク (よしざきのばいく) 【道具】
「サイクロン」の項参照。