あ行
赤根甲子郎 (あかね こうしろう) 【人名】
異法隊隊員。
爪使い。
不良。

異法は「双魔爪」。

元々はストリートチルドレン。異法人としての能力故に、周囲からは頼られ、また恐れられていた。
異法隊には『町中で暴れていたところを強制的に保護される』という形で入隊。
主な任務は偵察。不思議と勘がいいため、捜索系の任務では真っ先に標的を見つけることが多かった。
戦闘力も低くはないのだが、協調性がないため単独行動中心の偵察任務に回されていた。

最初に梢が倒す異法隊員、という発想から生まれたキャラクター。
要するに当初は噛ませ犬で終わる予定だった。
しかしせっかく作ったキャラをそれだけで退場させるのは惜しいと思い、終盤で少し活躍の場を得ることに。
この点は第一部もborder breaksも変わらない。

border breaksでは「ケッ」という口癖がついた。
素直になれないお人好し。態度は悪いが仲間思い。礼儀知らずだが筋は通す。あと何気に苦労人。
将来何事もなく異法隊日本支部が復活したら、なんだかんだで良い兄貴分になっていそうである。

名前の元ネタは赤根武人と伊東甲子太郎。


赤間カンパニー (あかまかんぱにー) 【組織】
秋風市を拠点とする大企業。

異法隊日本支部を財政面で援助し、その見返りとして様々な仕事をさせていた。
大概"汚い仕事"であるため、零次を始めとする異法隊員には猛烈に嫌われている。
国内では麻薬の密売や物騒なプログラム開発を行っており、国外では紛争地帯のゲリラなどに武器を提供したりする死の商人としての側面も持つ。
と言っても普通の社員の皆さんは善良な一市民であり、手を汚しているのは一部の重役たちだけである。

第一部では重役全員が柿澤に皆殺しにされたが、border breaksでは社長以外は健在。
しかし異法隊という強力なカードを失い、中心人物だった社長もいなくなってしまったことを考えると、今後長生きは出来なさそうな企業である。


秋風市 (あきかぜし) 【地名】
この物語の舞台。
某県にある、山に囲まれた土地。
主に中心部にある朝月町、北西にある浅黄山町、南東にある有河町の三つに分けられる。
人口は住宅街や商店街付近に密集しており、未開発地域は自然が盛りだくさん。
夏はそれなりに暑くなるが、冬は雪が降り積もり結構寒くなる。
北陸か東北の辺りをイメージして描いているつもり。


秋河 (あきかわ) 【人名】
式泉家に仕えていた夫婦。
泉家が崩壊する際、遥を連れて落ち延びる。
しかし彼女が機関に囚われていたことを考えると、途中で何者かに殺害されたようである。


悪夢の千年竜 (あくむのせんねんりゅう) 【能力】
「悪夢の千年竜(アジ・ダハーカ)」の項参照。


浅黄山町 (あさぎやまちょう) 【地名】
秋風市西北部にある町。
朝月町や有河町と比べると人口は少ない。
田畑が大きく広がっており、山も近く、市内でもっとも自然豊かな場所と言える。
藤田四郎や斎藤恭一らはこの町に住んでいる。
ここの工場地帯が、ザッハークとの戦いの舞台となった。


朝月学園 (あさづきがくえん) 【地名】
朝月町にある巨大学園。
小学部から高等部までが全て同一敷地内にある。
グラウンドや体育館などの各施設はそれぞれ分けられているが、食堂は全て共通。

割と全国でも名の知られた学校で、就職活動の際には「ああ、朝月なんだぁ」ぐらいの反応は貰える。
すぐ隣の敷地に大学キャンパスもあるが、こちらは少し独立した感がある。

基本的に生徒の自主性を重んじる校風のため、教職者と生徒会の力関係が際どい。

梢や涼子など、主要キャラクターの多くが通っている。
border breaksではグラウンドが戦いの舞台になった。


朝月町 (あさづきちょう) 【地名】
秋風市の中心部にある町。

市内ではもっとも賑やかなところ。
駅前付近には高層ビルが建ち並び、都市化が進んでいる。
一方で昔からある地元の商店街も、それに負けじと年々頑張っている。
商店街付近には朝月学園もあり、学生たちの姿を多く見かけることが出来る。
ここの新興住宅街に涼子のマンションがあり、そこから東にある旧住宅街に榊原屋敷がある。
他にも幸町診療所や冬塚家跡、冬塚研究室が隠された図書館など、物語に関わる多くの施設がある。


悪夢の千年竜 (アジ・ダハーカ) 【能力】
ザッハークの異法。
魔力を自在に変化させる力。
変化というのは形だけではなく、性質の変化も含む。

本来魔力というのは本来の持ち主によって性質が微妙に異なる。
そのため他人の魔力を奪ってもまともに使えないのだが、ザッハークはこの力を使って略奪した魔力を使いこなすことが出来る。

魔力を武器や魔獣に変化させることも可能。
近距離戦の際は槍や針、義足義腕などを作り出して戦った。
魔獣は自立行動型。ザッハークが大まかな命令を出せば、魔獣は目的達成のために自ら動く。ただし思考力はあまり高くない。

本来個人が一度に溜めておける魔力量には限界があるが、ザッハークはこの力で自身の外側に保管しているため、無限に溜めることが可能。
ただし魔力を一ヶ所に集中させすぎると存在感が否応なく増してしまうため、どうしても目立ってしまうという欠点がある。


飛鳥井 (あすかい) 【家名】
日本における四大魔術名家の一つ。
国内ではもっとも力のある家柄で、得意とする魔術系統も多岐に渡る。
border breaksではザッハークとの最終決戦に登場。
『お嬢』と呼ばれる人物が、ザッハーク包囲網の総指揮を執った。


有河町 (ありかわちょう) 【地名】
秋風市南東部にある町。
榊原屋敷から離れているためか、本編では一度も訪れることがなかった。
八島一家がかつて暮らしていた町。
一応、涼子が直接八島家跡まで出向くという案もあったのだが、色々あって没になった。


(いずみ) 【家名】
日本における四大魔術名家の一つ。
一九八六年に壊滅したとされる。
精神系統の魔術を専門とする集団。
涼子や遥の実家である『式泉』は、泉家の分家筋。


異法 (いほう) 【用語】
異なる法。
異法人たちが使う異能の総称としても使われる。
世界に存在する様々なルールの総称を『法』と言い、異法はこれに反発する作用を持った独自の法とされる。そのため異法を有する者たちは法による規制が緩和され、人間と同じ動作をしても数倍の結果を叩き出すことが出来る。
それ以外にも各異法には固有の力が存在し、持ち主たる異法人に少なからぬ影響を与えている。


異法人 (いほうじん) 【用語】
異法を有している者たちの総称。
彼らの身体能力が異常なのは、普通の人間よりも運動時にかかる制限が少ない(様々な法則が普通の人間よりも有利に働く)からであって、身体の構造などは人間のものと大差ない。
同類である異法人、あるいは特殊な気配に敏感な者たちが近づくと妙な共鳴が発生する。


異法隊 (いほうたい) 【組織】
異法人たちが運営する組織。
主な活動内容は、異法人を始めとする異能の者たちの保護と自立。
迫害を受けたり力を悪用したりする者がいればこれを保護し、正しく指導することが目的。
涼子はこれを「学校のようなもの」として捉えたが、霧島は「刑務所みたいなもの」と考えている。
どちらが正確な表現かは、ここでは触れない。

こうした異能の者たちの組織の中では、割と発足が遅い。
そのため規模も小さく立場も弱く、更に財政難でもある。
日本支部も例外ではなく、たった七人の組織を運営するために赤間カンパニーの援助を受けなければならないような有様だった。

第一部では異邦隊という漢字が使われていた。
活動理念は異法隊と似ているが、こちらの方がやや窮屈かつ強引。
異能の力を持つ者を片っ端から集め、厳しい規則で取り締まっていた。
そのため日本支部のメンバー数がborder breaksよりも遥かに多かった。
第一部を書いていたときはまだ異法人という単語を思いついていなかったので言及していないが、異邦隊の名もなき隊員たちは異法人とは別の異能力者、という設定。
異法人は柿澤源次郎、久坂零次、霧島直人、矢崎兄弟、赤根甲子郎の六名のみであり、その点はborder breaksと変わらない。
今更と言えば今更な設定だが、一応ここに書いておこうと思った次第。

第一部とborder breaks、どちらにおいても日本支部は二〇〇三年の夏に活動を停止している。


連鎖する衝撃 (インパルス・チェイン) 【能力】
矢崎刃の切り札。
あらゆる衝撃が何十倍にもなる上に連鎖し続けるというドームで敵を覆い込む、鬼のような技。
発動条件は起点となる衝撃を発生させること。
その直後に敵をドームで覆い込めば、狭い空間の中で連鎖し続ける衝撃波が敵を襲うことになるのである。
余程の防御力がなければまず耐えられない大技だが、その分消耗が激しく、一度使えばほとんどの魔力を失ってしまう。


衝撃地帯 (インパルス・フィールド) 【能力】
矢崎刃の異法。
衝撃を増減させることが出来る能力。衝撃を発生させる能力ではないので注意。

効果範囲は自分の周囲数メートル。
遠距離戦には向かないが、近距離の打撃戦なら絶大な効果を発揮する。
衝撃増幅と衝撃緩和を同時に行うことは出来ない。
そこを梢に見破られて手痛い反撃を喰らってしまった。

『撃滅の一撃(ディストラクション・ブロウ)』、『連鎖する衝撃(インパルス・チェイン)』という派生技がある。


不可視の引き手 (インビシブル・プレッシャー) 【能力】
柿澤源次郎の異法。
引力を意のままに操る力。

柿澤はかなり細かくコントロール出来るらしく、この力で動きを封じられた涼子や霧島は指一本動かせなくなっていた。
また、コントロールだけでなくパワーも凄まじいものがある。
森の木を次々と薙ぎ倒したり、全解放状態の零次を引き戻したりすることが可能。
他にも、自身に用いることで空中浮遊や高速移動なども出来る。
文字通り見えないため回避も難しい、作中屈指の強力な異法である。


ヴィリ (ヴぃり) 【道具】
榊原が吉崎に与えた魔銃。
銃身は紅色をしている。別名炎銃。
名前の元ネタは、北欧神話におけるオーディンの兄弟神。

自動照準機能を持っており、持ち主が意識した先へ自動で銃口が向けられるようになっている。
また、幻想焼却(マジック・ヴェイパー)という固有能力を内包している。
これは魔力や魔力によって構成されたものを焼き尽くして分解するという力。
その能力故に、対ザッハーク戦では大活躍した。

持ち主は吉崎→幸町→涼子と、本編中に二回変わっている。
幸町はこれをヒントにして『魔を払う光の大樹(ヘイムダル・グリーン)』を作り上げた。
元々は榊原の知り合いである魔法使いだか魔術師だかが使っていたらしい。
本編終了後、榊原が護身用に持っておけと涼子に譲渡した。


ヴェー (ヴぇー) 【道具】
榊原が遥に与えた魔銃。 
銃身は蒼色をしている。別名水銃。
名前の元ネタは、北欧神話におけるオーディンの兄弟神。
ヴィリと同じく自動照準機能がついている。

ヴィリと比べると今一つ影が薄い。
こちらにも固有能力はあるのだが、border breaksでは登場しなかった。
これを用いた涼子が魔弾の遠隔操作を行っているが、あれはヴェーの力と言うよりは涼子の力である。

本編中、持ち主は遥→涼子と変わっている。本編終了後、こちらは遥の元に返された。


翠玉の篭手 (エメラルド・ガントレット) 【能力】
梢のメイン武装。赤根甲子郎戦で初めて使用。

エメラルドの輝きを放つ金属状の篭手で、肘の辺りから掌までを覆っている。
植物の属性を持っているため、炎には滅法弱い。
篭手なので防御にも使えるし、打撃武器として使うことも出来る。
赤根戦以降、梢は主にこの武装で戦った。

なお、これは梢の魔力によって構成されているため、魔力の性質を打ち消してしまう「魔を払う光の大樹(ヘイムダル・グリーン)」と併用することは出来ない。
最終決戦時にやったような、右手はヘイムダル・グリーン、左手はエメラルド・ガントレットといったことなら可能。
ただしその場合でも、迂闊に右手が左手に触れた場合、あっという間にエメラルド・ガントレットは崩れ去ってしまう。

しかし言いにくい名前である。
この点、少し後悔。


大御所様 (おおごしょさま) 【俗称】
ザッハークとの最終決戦において、包囲網に参加していた老人。
その物々しい呼び名から、かなりの実力者であることが窺える。
どのような組織に属する者なのかは不明。


思い出の映像劇 (おもいでのえいぞうげき) 【能力】
「思い出の映像劇(メモリアル・ムービー)」の項参照。


折れぬ心 (おれぬこころ) 【道具】
「折れぬ心(ストレイト・ハート)」の項参照。