さ行
サイクロン (さいくろん) 【道具】
吉崎和弥御用達のマシン。

元々は普通の400ccバイクだったが、吉崎が色々と改造したために性能は飛躍的に向上。
最高速度は200㎞/hを軽く越えるという、凄まじいパワーを持ち合わせたモンスターマシンとなった。
おかげで乗りこなすのが大変な機体。
そこから吉崎はこの機体を『サイクロン』と名づけた。

border breaksでは梢や吉崎の足として活躍。
吉崎の死後は藤田が一時的に借り受け、最終決戦時には霧島が使用しザッハークに大ダメージを与えた。
本編終了後に梢たちの手で修復され、榊原家の車庫の片隅に置かれている。


斎藤恭一 (さいとう きょういち) 【人名】
梢のクラスメートで親友。
学年でも一、二位を争う秀才だが、よく梢たちと一緒に馬鹿なことをやっているため四馬鹿の一員扱い。
また、朝月高校生徒会の書記を務めている。

日常側のキャラクターなのであまり出番はない。
吉崎の死がきっかけで今回の事件に関わることになり、藤田と共に連絡員として梢に協力した。 
出番や活躍はほとんどなかったが、梢の正体を知りながらも受け入れたという点では、彼もまた境界を突破した一人と言える。


榊原 (さかきばら) 【家名】
秋風市付近で権威を振るった名家。
子に恵まれないことから現在は衰退しており、残っているのは幻一人である。

能力者の集団や退魔組織に仕事を斡旋したり、直接サポートを行ったりしていたらしい。
そのため倉庫の中には、魔術関連の文書や霊剣の類などが今も眠っているとかなんとか。
ヴィリやヴェーもそうした道具の一つだった。

役割上色々なところに顔が利いていたらしく、幻が当主となった今もそれは生きている。
血筋的には普通の人間なのだが、一代限りの魔術師やら能力者やらもいたようである。
天我不敗流との縁は幕末の頃からあるのだが、師範にまで上り詰めたのは幻が二人目。


榊原幻 (さかきばら げん) 【人名】
梢、美緒の育ての親。
秋風署刑事課強行犯係の警部補。
天我不敗流という武術の師範で、弟子は霧島、梢、吉崎。

かつて榊原は、梢たちの父親である司郎をコンビを組んでいた。
司郎の死後数年が経った頃、ある通報によって梢たちが虐待を受けていること知った彼は、兄妹二人を即座に引き取る。
以後、厳しくも温かく二人の成長を見守り続けてきた。

冷たく取っつきにくい印象を人に与えるが、実際は人情溢れる男。
仕事柄子供たちと接する時間が少ないことを密かに気にしている。
自信に満ち溢れた言動が「生意気」「無礼」と取られることが多く、人付き合いには難がある。
が、実際その言動に見合うだけの実力を持っているため、周囲からは「苦手だが頼れる男」と思われているとか。

異法人、魔術などといった非日常のことにも精通しており、遥と吉崎には二つの魔銃を授けている。
本編中はあまり目立たなかったが、遥を養女として迎え入れるために活動したり、山小屋を発見したりと裏でいろいろ動いている人。
普通の人間であるにも関わらず、最終決戦時はザッハークの魔獣を苦もなく討ち払っていた。

煙草好きだが、子供たちがいる前では極力吸わないようにしている、という設定があるとかないとか。

この人が梢たちを受け入れたことが、border breaksの最初の希望と言えるかもしれない。


榊原遥 (さかきばら はるか) 【人名】
border breaks終了時の遥のこと。
榊原幻の養女となり、正式に家族として迎え入れられた。

詳しくは「遥」の項参照。


笹川 (ささがわ) 【家名】
日本有数の大企業。規模は赤間カンパニーと比較にならないくらい大きい。
秋風市の郊外に巨大な敷地を持っており、その中で家族が暮らしているという。
朝月町の駅前が都市化しつつあるのは、笹川の意向だと言われている。

梢や涼子がスポンサー候補の一つとして挙げていた。
が、二人ともその可能性をさほど追求していない。
その理由は、日常編などを読めばなんとなく分かるのではないかと。


サチ (さち) 【俗称】
本名不明。名前は幸なのか幸子なのか、もしくはそれ以外なのか。
第一話で梢が通り魔から助け出した少女。涼子の友人でもある。

彼女から話を聞いていたため、涼子は梢の正体に感づいた。
そういう意味では割と重要なキャラクター、だったのかもしれない。


ザッハーク (ざっはーく) 【俗称】
異端の蛇。
無限の大蛇。
蛇王にして邪王。
多くの者に怨まれる、世界の敵。

異法は「悪夢の千年竜(アジ・ダハーカ)」。

正体不明、思考解読不可能、理解難易度最悪の怪物。
今の世界の常識を忌み嫌う彼は、普通の感覚では推し量れない精神の持ち主である。

柿澤と契約を交わし、協力者として暗躍する。
その過程で八島一家を皆殺しにしたり、優香奪取に加担したり、涼子の殺害を謀ったりしていた。
また、梢の胸の傷はコイツの仕業である。
本人曰く、策謀は不得手。そのくせ勝手に動くので、柿澤も色々と苦労をしていたようである。

身体能力、保有魔力、実戦経験、どれを取っても並の使い手たちの追従を許さない。
本編中彼とまともに渡り合えるのは霧島と柿澤ぐらいで、零次がかろうじて善戦出来る程度。
能力によって蓄えられる異常な量の魔力が目立つが、四肢を半分失った状態で梢と零次の二人を相手にしている辺り、格闘能力も尋常なレベルではなさそうである(即席の義腕義足を魔力で作っていたが、梢相手には役に立っていない)。
尋常ならざる者を特に好み、作中では吉崎の行動と零次の決意、霧島の意志を称賛している。
最後は梢たちの手で倒され、異法隊本部に身柄を預けられた。それ以降の生死は不明。

コンセプトはラスボスに相応しい悪。
そして、border breaksにおいて唯一打ち破れなかった壁を持つ男。
彼がああなった経緯などは勿論存在するのだが、意図的にそれらはほとんど描かれていない。
事情を抱えた悪役は既に柿澤がいるので、彼にはラスボスとして『分かり合えない敵役』に徹してもらった。
誰もが分かり合えるわけではありません、という話。


式泉 (しきずみ) 【家名】
日本における四大魔術名家の一角、泉家の分家。
泉家の崩壊と共にこの家も滅んだ。

最後の当主は式泉運命。
優香、遥、涼子は彼の娘である。


式泉運命 (しきずみ さだめ) 【人名】
式泉家最後の当主。
優香、遥、涼子の父親。
泉家の崩壊騒動以降、生死不明。
優香や遥の力は、この人によって作り出されたものらしい。


衝撃地帯 (しょうげきちたい) 【能力】
「衝撃地帯(インパルス・フィールド)」の項参照。


翠玉の篭手 (すいぎょくのこて) 【能力】
「翠玉の篭手(エメラルド・ガントレット)」の項参照。


折れぬ心 (ストレイト・ハート) 【道具】
霧島愛用のナイフ。
状態維持の加護を持っているため、刃こぼれせず、また錆びつくこともない。
単純な武装だが、肉弾戦においてはそれなりに役に立つ。
おそらく幸町経由で奈良塚辺りから貰い受けたものだと思われる。

間接的にだが、ザッハークが敗北する決め手となった武器。

霧島の死後は幸町が預かっている。


スポンサー (すぽんさー) 【俗称】
研究機関に資金や情報を提供する正体不明の人物。
ザッハークを介してのみ機関と接触している。

その正体は柿澤源次郎。
研究機関と繋がりを持ちつつ彼らを秋風市に誘き寄せ、利用した後に皆殺しにした。

ちなみに涼子の存在をほのめかしたのは柿澤ではなくザッハーク。
スポンサーの言葉と称し、機関の者たちに色々と申し付けて利用していたようである。
そういう意味では、ザッハークもスポンサーの正体、と言えなくもない。


生徒会 (せいとかい) 【組織】
朝月学園高等部生徒会のこと。
二〇〇三年度は涼子が会長、梢が副会長、斎藤が書記を務めている。

border breaksでは会長と副会長がゴタゴタに巻き込まれているため、他の役員たちの負担が相当増えたものだと思われる。
合掌。


影なる天使 (セラフィック・シャドウ) 【能力】
久坂零次の異法。
自身の内に封じられた悪魔の力を利用する。
零次は解放する箇所の名前ばかり言っているので、この名は作中ほとんど使われていない。

腕部分は強靭なパワーを誇る攻撃用。
脚部分は凄まじい脚力で高速移動を可能とし、更に攻撃にも使うことが出来る。
胴部分は戦車以上の防御力を誇る防御用。
頭部は遠くまで見渡せる千里眼と、恐ろしく精密な聴覚を有する補助タイプ。
翼部分は風を発し、その力で攻撃をしたり、空を駆けることが出来る。

上手く使い分ければ非常に強力な万能型能力。
ただし制御が難しく、あまり多くの箇所を解放し過ぎると悪魔に意識を乗っ取られ、暴走状態になる。
そのことが、零次にとって忘れられない悲劇の原因となってしまった。

ちなみに第一部とborder breaksでは解放時の台詞が異なっている。
第一部の「腕(カイナ)」に対し、border breaksでは「arm」。
なぜ変わったのかは、作者もよく分かっていない。


双魔爪 (そうまそう) 【能力】
赤根甲子郎の異法。
己の爪を変幻自在に操る力。

切れ味はそこそこだが自在に形を変えられるので、色々と応用可能。
例えば赤根は本編中、自分の爪先に盗聴器をつけて敵の部屋まで爪を伸ばし、相手の話を盗み聞きしている。
「爪魔刀」、「無限爪舞」という派生技がある。

リメイクされた際、ほとんどの異法が横文字の名前になったが、これだけ変化なし。
上手い名前が思いつかなかったのが大きな理由。

余談。
この用語集を作っている途中、この力の名前が「双魔爪」なのか「相魔爪」なのかどうしても思い出せず、わざわざサイト内検索システムを導入してまで確認。
結果————両方使ってました。
……なので、ここで「双魔爪」が正式名称であることを宣誓したいと思います。
もう使う機会ほとんどないような気がしますが。


爪魔刀 (そうまとう) 【能力】
双魔爪の応用技。
五つの爪を収束させて刀の形にすることで、硬度や切れ味を上昇させる。

自分で考えておいてなんだけど、紛らわしい名前だなぁ。