識人の捜し物

あとがき
 ――――この小説について
 この『識人』は、以前無謀にも電撃小説大賞に応募しようと書いた作品です。
 構想一ヶ月、執筆二ヶ月というスパンで出来た代物でした。
 結果は芳しくありませんでしたが、決められた長さの中で終わる物語を書く、ということは今までになかったので、良い経験になったと思っています。
 なお、今回の公開では誤字脱字の修正を除き、内容は当時のままとなっております。
 余裕が出来たら続きも書いてみたいですけど(設定だけならばいろいろとある)、それはしばらく先のことになりそうです。



 ――――登場人物について

  不動(ふどう) (あきら)
 設定だけなら物語を考え出す前からあったキャラクター。
 文字で説明すると大変分かりにくい能力の持ち主。
 右目を眼帯で隠し、その眼帯も目立つという理由で前髪で隠す小心者。
 見直してみると恐ろしく理屈臭いのが特徴。
 冒険活劇ものの主人公なら飛び出さなきゃいけないような場面でも、彼は絶対に飛び出さない。
 臆病と言うか大人と言うか。良くも悪くも動きの少ない主人公である。
 設定のほとんどが能力あってのものという、私の作品では珍しいキャラ。

  倉凪(くらなぎ) 永久(とわ)
 彰と立ち位置は似ているけど、内面や指向性は異なるヒロイン。
 ほとんど『彰を主人公とする物語のヒロイン』として考え出されたキャラクター。
 そのためか今一つ掘り下げられなかったところがあり、その点がこの物語最大の後悔だったり。
 剣を持って戦うヒロインというのも昨今では珍しくないので、何かもう一歩特徴が欲しかった。
 ヒロインとして描くよりも主人公として描いた方が似合いそうな気もする。
 ちなみに、当サイトで連載中の『異法人の夜』に登場する倉凪さんとの関係は、設定だけ存在する。
 いつか公開される日が来る……かもしれない。

  朝見省吾(あさみしょうご)
 名前の元ネタははみだしてるあの刑事。
 彰の尻を叩く役が欲しかったので、こういうキャラクターに。
 良いことも悪いことも沢山経験したからか、非常にお節介。
 彰との関係は言葉にすると難しい。友人ではないし、仲間でもない。
 隣人と言うのが、一番しっくり来るような気もする。

  班目(まだらめ)
 一見気弱な依頼人。
 しかしその実態は……。
 彰が事件に巻き込まれるきっかけを作った男。
 それ以上に語ることは、特にないかなぁ。

 ベランジェール
 敵の親玉。
 でも純粋な悪人にはしたくなかったので、ああいうキャラに。
 彼女が名乗りを上げるときの口上は思い切りBBBの影響を受けてます。反省。

  秋野葉子(あきのようこ)
 特に語ることのない人。
 理由はまあ、本編を見ていただければ分かるかと。

  龍宮茜(たつみやあかね)
 永久の友達。話の都合上電話での会話のみで登場。
 礼儀正しく非常に出来た優等生で、永久とは入学以来の友達。
 設定上はかなりの腹黒。身内には楽しく愉快な罠を、敵には破滅に導く罠をしかけるタイプ。
 まあ、本編でそれが活かされることはなかったのですが。

 先生
 裏設定は沢山あるけど、それはここで語ることでもないので省略。
 イメージは胡散臭さ溢れる生臭坊主。多分普通の人間から見れば不審人物でしかない。
 彼に惹かれるのは、何かに行き詰った者ぐらいである。