世界観設定

小説/世界観設定
Law&Visionシリーズの世界観設定です。

『世界』
魔術師等の術者が用いる概念用語。
"法"と"認識集合体"を合わせたものを指す。
現在は魔術師以外の能力者たちにも用いられている。


『法』
魔術や魔法の世界における核たる部分。
固定概念であり、『魔法』以外の手段では変更出来ない。
(魔術等で利用することは出来る)
例:時間は過去から未来へ流れる


『認識の集合体』
人類が認識したものの集合体。
意識、常識、良識、見識、知識、眼識、無意識。
人が"創り上げた"概念。仮初の法にして第二の法。
『法』と違い、干渉することが可能。
幻想と称されることも多い。


『魔術』
『世界』を利用する力。
『法』や『認識集合体(幻想)』に存在する現象を引き起こす術のこと。
術者自身がその現象を認識していなかったり、信じていない場合は発動しない。
魔術の難易度は、引き起こす現象がどれだけ認識されているかの度合い、
術者との相性、そして現象自体がどれだけ高度なものかによって決定する。
術式を世界へと伝達し、発動させる手段は様々。
一番オーソドックスな詠唱魔術、物質を通して発動させる媒介魔術などが代表的。
法寄りの魔術を黒魔術、幻想寄りの魔術を白魔術という。
普通の人間はどちらも使えるが、統計的に見ると黒魔術寄り。
異法人は独自の法を有するため法と相容れない。そのため白魔術しか使えない。
黒魔術は炎出したり物体を操作したりする、形になる現象を引き起こすことが多い。
白魔術は暗示や記憶操作、結界など、どちらかというと形になりにくいような現象を引き起こす。
この分類はそこまで気にしない魔術師と、重要視する魔術師がいる。
黒だけしか扱わない者、白だけしか扱わない者、どちらも扱う者など様々。


『魔法』
『世界を変革する力』。禁呪。
魔の力を以って仮初の法を創造する。魔法とは創られた仮初の法であり、仮初の法を創る手段である。
認識集合体、法(自らが認識できないものは含めない)に存在するルールを書き換えてしまう力。
どんな生き物でも潜在的に一種類は秘めているが、覚醒する確率は非常に低い。
また、覚醒したところで"魔術と大して変わらない効果の魔法"となる可能性もある。
ちなみに書き換えられた"法"は本来あるべきでないモノであるため、魔法の発動がおさまると"世界の修復作用"によってやがて元通りになる。
例:飛鳥井秋人の『時間逆転』/倉凪司郎の『契約破綻』


『異法』
"世界"つまり"法"や"認識の集合体"とは全く無関係に作動する能力。
能力者は自身の中に独自の法を宿しており、それを発動させることが能力の発動にもなる。
内に法を宿していることから、能力者は"世界"からは異物として認識される。
普通に生活する分には問題ないが、極々一部の法に適用されないこともある。


『異法人』
異法の使い手。
身体能力が普通の人間よりも遥かに高い。
異法人は全て先天的に能力を有しているのが特徴。
血筋によって異法人が誕生する確率はやや変動する。
片親が異法人だったり、両親共に異法人だったりするとその子供も異法人になる確率が高い。
が、そういった要因とは全く関係なく異法人が生まれるケースの方が多い。


『能力者』
魔術や魔法などとは別の種類の力を使う者たち。
色々な分類法があり、異法人も能力者の一種である。


『根源』
あらゆる力の起源。
能力者が根源へ近づけば近づくほど、その能力は強力なものへとなっていく。
言い換えれば"世界における役割"とも言えるもの。
一見非力そうな人間であろうとも、自らの役割に関しては超人的な力を発揮することが多い。
もっと分かりやすく言うならば『才能』のようなものとも言える。


『魔力』
魔術、魔法、異法など、なにをやるにしても必要な力。
空気のように存在する魔力源を体内に取り込むことで精製されるエネルギー。
普通の人間も持っているもので、活動力に繋がるためこれを枯渇させると、
死にはしないものの、活動不可能な状態になってしまう。
個々の体内で生産されるため、持ち主によって質が異なる。
他人の魔力を奪っても、質の違いがあるため普通はまともに扱うことはできない。


『魔力源』
魔力泉を通すことで魔力へと変質するもの。
人によっては不可視物質だとか源泉だとか、様々な言い方をする。
これ自体は魔力でもなんでもなく、このままの状態で利用することは難しい。


『魔力泉』
魔力源を材料とし、魔力を精製する機関。
人の体内以外にも存在し、奇妙な自然現象を発生させたりすることもある。
これによって魔力の質が決まったり、生成される魔力量が決定される。
数世紀前より移植技術が確立されるも、魔力泉そのものに適性があるため、活用する術はあまりない。


『魔術式』
魔術という現象を発生させるためのイメージと考えてもらえると、分かりやすいかと。
これがなければ魔術は発生しないため、術者が認識していなかったりするものは実行不可。
普通に術者が魔術を行う場合は明確な図式などを書く必要などはない。
ただし魔術効果を発現する道具を製作する際は、定められた図式をどこかに描く必要がある。


『魔術の名門』
国内では四つの家がもっとも有名。
飛鳥井(全般)
泉(精神感応)
奈良塚(魔術道具精製)
古賀里(破壊)
うち、泉家と古賀里家は既に滅んでいる。
ただし多数の分家が存在したため、彼らが研究していた魔術の継承者はどこか存在すると言われている。


『魔術道具』
普通は特定の魔術を発動させる道具のことを指す。
が、たまに魔術師や魔法使いが特別に精製した道具全般のこととしても扱われる。
そのため「魔法使いの旅」のナナシもこれに該当することになる。


『魔術師』
魔術を扱う人々の総称。
基本的に目立つ行動は避け、自身の研究の成果は直属の弟子にしか教えないという秘密主義。
故に異なる派閥の魔術師同士の交友というものは滅多にない。
世界に百人の人間がいると考えると、一人か二人くらいは魔術師。


『魔術同盟』
魔術師たちの同盟。
秘密主義の魔術師たちに同盟も何もあったものではないが、この同盟は研究の果てに暴走する可能性がある魔術師たちの統率を図るために作られたものなので、別に矛盾はしていない。
また、滅多にないことだが、魔術師が個人ではどうにもならない状況に出くわした際の救援要請も受け付けていたりする。
同盟による魔術教育や、魔術道具の貸し出しなど、いろいろ便利な施設ではある。
世界中に支部が存在するが、なぜか本部の存在は確認されたことがない。
また、同盟を取り仕切る盟主の存在は一部の者しか知らず、発足の歴史も闇の中。
なんとも胡散臭いが、活用法はそれなりにあるので大概の魔術師は所属している。


『魔術連盟』
魔術同盟と違い、魔術師たちの研究を積極的に支持する組織。
同盟との仲は最悪で、互いに顔を合わせれば殺し合いに発展することも少なくない。
活動資金はスポンサー任せのため、その指示には逆らえないという欠点がある。
このためその理念とは裏腹に、実際は所属している魔術師たちもあまり研究に専念できずにいる。
有能な魔術師と言うのも、同盟に比べればほとんどいない。
同盟よりも有利な点は、スポンサー経由で政治的な面での力も持っている、ということである。


『はぐれ魔術師』
正式な名称はないが、大概はこう呼ばれる。
魔術同盟や連盟とそりが合わなかったり、研究内容にケチつけられて出奔した魔術師。
あるいは組織に所属していない、野の魔術師全般のことを指す。


『魔法使い』
覚醒し、魔法を会得した人々の総称。
中でもランクの高い魔法の使い手は「アブソリュート・マスター」と畏敬の念を込めて呼ばれている。
どいつもこいつも揃って変人奇人で、どこかがおかしい。
風変わりな性格のためか、組織に所属している者もほとんどいない。
ちなみに誤解されやすいが、魔法使いは魔術師とは系列が異なる。
別に魔術師でもなかった人間がいきなり魔法使いになることもあるのである。
ただ統計的には魔術師として研究を重ねた果てに魔法使いと化す者が多いため、なんらかの関連性はあるのかもしれない。


『十魔族』
かつて人と争った十の種族を示す際に退魔組織が使用する単語。二十世紀初頭に定められた言葉。
各種族の中で総合的な能力の高い支配者的存在は"天魔"という。
十種族の天魔はまとめて"十天魔"と呼ばれる。
ナンバー1に関する情報は禁句であり、極僅かな退魔士だけがその正体を知っている。
こうした分類は人間が勝手にやっているだけで、魔族側としてはさほど意識していない。
ナンバーは人間(退魔組織)にとって厄介であればあるほど数字が小さくなっていく。各種族については以下参照。


ナンバー1:××/詳細不明。禁忌。それについて知るのは各魔族、あるいは各国退魔組織のごく一部の者のみ。


ナンバー2:吸血鬼/天魔:高潔王、獣心姫/豊富な知識に気高き精神、そして恐るべき力を持ち合わせた魔族。頂点に王が存在し、その下に三大諸侯がいる。そして彼らの下にはそれぞれ十三人の領主がいて、各々の領地を支配している。
 個体数の多さと、"吸血鬼国"とでも言うべき社会体制を有しているのが特徴。また、"国"としては人間に対して共存を持ちかける姿勢を取っている。ただし彼らは「人間よりも吸血鬼が上」という考えを根底に持っている場合が多い。吸血行為による問題、一部の者たちの暴走などもあって、共存の実現は程遠そうなのが現状である。むしろ問題ばかりが日々増えていき、退魔組織にとっては厄介な外交相手のような存在。
魔族の中ではもっとも新しい種族でもある。


ナンバー3:精霊/天魔:判定不可/物理的な攻撃が一切通用せず、人語を解さぬため意思疎通も無理。その実力は吸血鬼を上回る。ただし滅多に集団で行動しないことと、個体数が少ないことからナンバーは3。


ナンバー4:鬼/天魔:殺戮鬼/単純な身体能力だけなら魔族内で最強を誇る種族。魔術などの神秘に対する耐性も高く、戦闘においては吸血鬼や精霊にも引けを取らない。ただ知性・理性が総じて低い傾向にあり、頭脳戦には滅法弱い。ただし長い時を生きてきた者たちは高い知性を持ち合わせており、彼らは概ね人間に対して好意的な態度を取っている(曲者揃いだが)。
 完全な横社会で、天魔と言えども他の鬼たちに対する支配権はない。そのため天魔を始めとする知識層が人間に好意的であろうとも、それを種族全体の意思としてまとめあげることはほぼ不可能とされている。個々の戦闘力の高さ、気性の荒さもあって、ナンバー4として扱われることになった。


ナンバー5:水人/天魔:祖海神/文字通り水中で生息する魔族。皮膚の一部に鱗があるが、それ以外は人間とさして変わらない外見である。主な生息地は海。陸に上がると力が半減してしまう。そのため、あまり彼らは陸には上がってこない。また、人間・他魔族に対して水中ではほぼ無敵。そうした事情から、退魔組織との間には暗黙のうちに陸・海というお互いの領域に対する不可侵条約が結ばれている。ゆえに人間との間に起こる問題も、他の魔族と比べると少ない。その実態にはまだ謎が多い。


ナンバー6:悪魔/天魔:救世王/外見は普通の人間と変わらず、人間社会の中に紛れて暮らしている。頂点に王たる天魔が存在し、その下に将軍級(上級悪魔)、貴族級(中級悪魔)、市民級(下級悪魔)がいる。将軍級を長老とするいくつかの部族に分かれており、得意とする分野が異なる。
 人間の魂を喰らい、空になった器に魔力と独自の魔術式を送り込むことで下級悪魔が誕生する(例外あり)。人間にとっては実に危険な相手であり、退魔組織がもっとも敵視している種族でもある。
 知性は高く狡猾で、人の心の弱い部分を突いてくる。戦闘能力自体は魔族の中では中堅どころだが、頭脳戦に滅法強く、ベテラン退魔士たちも出し抜かれることが多い。また、天魔の実力は十天魔の中でもトップクラス。そのため退魔組織に最優先討伐対象とされている。が、その都度甚大な被害が出ており、しかも何度殺しても消滅しない魂を持ち、度々転生を繰り返している。
 一応「親人派」というものも存在し、一部の部族は人間に対して協力的な姿勢を取っている。
なお、「識人の捜し物」の時点では天魔の魂が分裂状態にあり、それを内包している不瞳彰と倉凪永久が次の天魔候補とされている。


ナンバー7:人狼/天魔:大族長/特定の条件を満たすと人狼に変身する魔族。変身前は見た目も力も普通の人間と同じ。一部に人狼形態しか取れない者もおり、彼らは純血として敬われる。また、変身の条件は一族毎に異なる。
 複数の一族には代表がおり、その中から半世紀ごとに天魔が選出される。選出方法は一対一、武装禁止の決闘である。トーナメントではなく総当り戦。
 魔族の中では翼人と並んで人間に近い種族。そのためか、十七世紀頃から人間との争いは次第に沈静化。正式な停戦協定は結ばれていないが、今ではほとんど問題もなくなりつつある。
 ただ、未熟な者が変身した結果、自我を失い人間に危害を加えるケースがたまにある。


ナンバー8:夢魔/天魔:幻想の姫/実体を持たず、幻想の中でのみ生きる魔族。人の夢を操り精気を奪い取ることを得意とする。その力の性質上、夢の中ではほぼ無敵。肉体が殺されることはないが、精神が粉々にされた人間はいた。
 ただ個体数が少なく、近年幻想が薄れて力が弱まってきたこと。そして必ずしも人間に悪い夢ばかりを見せていたわけではないことから、二〇〇〇年に退魔組織と正式な和平が結ばれた。
 なお、現在の天魔は落ち着いた雰囲気の美女。なんでも現・第七天魔とは浅からぬ縁があるらしい。


ナンバー9:翼人/天魔:大老/もっとも優しく哀しい魔族。背に幻想によって構成された翼を持っていること以外は、人間と何も変わらない。翼は魔術を効果的に行うための補助装置のようなものなので魔術を得意とする。そのことから彼らを「優れた魔術種族」と評する者も多い。
 翼に秘められた強大な力を狙う人間に乱獲され、それに抵抗する形で人間と争うことになった。現在両者の争いは終わりを告げているが、過去の歴史から人間に対する不信感が拭えず、退魔組織との和平には至っていない。


ナンバー10:怨霊/天魔:判定不能/強い思念によって魂が現世に縛られ、人を襲うようになったのがこの魔族。精霊ほどではないが意思疎通が難しく、平和的解決はほぼ不可能。人間を積極的に襲うので、普通の人にとっての危険度はかなり高い。しかし、大きな移動は滅多にしないこと、ほぼ単独で行動すること、弱点を多く抱えていること、などなどの理由から、退魔組織にとっては組しやすい相手。そのためナンバーは10。


『退魔組織』
十魔族を専門に狩る組織。
各国ごとに独立した機関を設けている。
非公式ながら政府との提携を結んでおり、情報収集力などはそれなりに高い。
国によって得意とする種族が異なり、専門外の相手には苦戦を強いられていた。
もっともそれは過去の話で、第二次世界大戦後は各国組織ごとの交流も行われており、情報交換も盛んであるためオールマイティに対応できるようになりつつある。
日本における退魔組織の統率者は神代(かみよ)の家。
分家には神童、神裂、神越、若咲、炎月、雅奏、水桜、夜霧が存在し、本家を含め"退魔九裁"と呼ばれる。
国内では魔術同盟や魔術連盟とも提携を結んでいる。
特に得意とする種族は怨霊、鬼。
世界的に有名なのはヨーロッパ統一退魔組織『聖欧教会』。
こちらはヴァンパイアや精霊、悪魔などを狩ることを得意とする。


『榊原家』
能力者の集団、退魔組織などに仕事を紹介したり、サポートをしたりしていた家系。
ただし子が少ないことから次第に衰え、昭和中期以降はそういった機能はほぼ失われている。
かろうじて各部組織との繋がりは生きているらしい。


『幻想種』
認識の集合体に蓄積された情報が、高密度の魔力によって実体化したもの。
ドラゴンやペガサスといった想像上の生物から、サンタクロースなどのような『夢の産物』も含まれる。
人類があまり上記の存在を信じなくなったため、認識の集合体内から情報が薄れつつある。
そのため、現在ではこれら幻想種はほとんど姿を消してしまっている。
神話に伝えられる怪物、武具などの中にも幻想種は多数含まれていたらしい。
中には意図的に創造された幻想種や、既存の存在が幻想種へ昇華するケースもある。
昔は多神教などの神、伝説の竜なども幻想によって実体化していたが、次第に幻想が薄れていくと、それらは姿を隠してしまった。


『変識種』
幻想種の一種。元々世界に存在したモノに幻想が付加されることで幻想種となったものを指す。
魔力と幻想だけで構成される純幻想種と違い、変識種は幻想種化する前の特徴が残っている場合も。
「Gray World」の殺戮鬼などはこれに該当する。


『外法』
法の外側。死や時間の流れなど、法内の概念がここにはない。
法の始末におえない存在が現れた場合、"世界"の手によってここに放逐されるらしい。
一旦法の外に出ると、完全な形で戻ることは不可能。自分の分身とも影とも言える存在を送り込み、遠隔操作したりするのが精々らしい。もっとも法内に分身を置いている場合、感覚的には法内にいた頃に近い状態に戻るらしい。それでも睡眠や食事などはあまり受け付けないらしい。
……さっきから「らしい」の連続になってしまったが、外法についてはまだ謎が多く、外法へ飛ばされた外法存在ですらその全貌はまるで分からないという。


『外法存在』
"世界"の基盤である"法"に逆らったことで、"世界"によって外法へと放逐された存在。
外法には死というものがないため、実質的に不老不死である。
が、それは当然「死にたくても死ねない」ということでもあり、ある意味最悪の刑罰を喰らったようなもの。
全てを与えられた代わりに全てが無価値になった、といったところか。
「Gray World」の殺戮鬼はこれに該当する。


『超越種』
明確な定義はないが、人間にとって『基本的に敵いっこない』『別に敵ではない』ものを指す。
そのため魔族はいかに強力でも超越種とは見なされない。
幻想によって生み出された『神族』『竜族』『巨人族』などがこれに該当する。

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